【地方競馬】ランリョウオーがデイリー盃・大井記念V 1番人気ミューチャリーは最下位15着

 喜びのランリョウオー陣営
 道中3番手から直線抜け出したランリョウオー
2枚

 「デイリー盃・大井記念・S1」(25日、大井)

 2番人気のランリョウオーが、道中3番手から直線抜け出して重賞2勝目。5番人気の古豪ノンコノユメが中団から追い込んで2着。8番人気のキタノオクトパスが3着に食い込んだ。単勝2・1倍の1番人気ミューチャリーは19キロ減の馬体重が響き、最下位の15着に終わった。1、2着馬は「第45回帝王賞」(6月29日・大井)の優先出走権を獲得した。

 ランリョウオーが古馬になって完全に本格化した。昨年2月の雲取賞を勝ったとはいえ、3歳クラシックはいまいちな結果に終わっていた。しかし、これで今年に入って5戦4勝。堂々と帝王賞へ駒を進める。

 道中は3、4番手をキープ。4コーナー手前では先行勢の外からまくり気味に脚を伸ばし、最後の直線では残り1ハロン標識の手前で先頭に立ち、そのまま押し切った。

 「今年に入ってから成長が感じられたし、去年のクラシックで悔しい思いをしているので、この馬の力を出せて良かった」と殊勲の本橋孝太。管理する小久保智師も「能力の高さを見せてくれた」と振り返った。

 次の目標はもちろんJRAの強豪を迎え撃つ帝王賞。「これからは目標になる存在なので、横綱相撲で立ち向かいたい」と鞍上が闘志を燃やせば、名伯楽も「うまくケアして、もっと上を目指したい」と大本番を見据えた。

 一方、1番人気のミューチャリーは、まさかの最下位に沈んだ。中団で競馬を進めたが、見せ場なく15着。「行こうと思ったところで動けなかった。競馬場工事のストレスで体が減ってしまいましたから。原因がはっきりしているから仕方ないですね」と御神本訓史は残念そうに話した。

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