阪神・森下 ただいま弾!ベネズエラ戦一発ほうふつ 低めカーブすくい上げ「とりあえず一本出てホッとしました」

 「オープン戦、ロッテ2-6阪神」(18日、ZOZOマリンスタジアム)

 ただいまの一発や!!阪神・森下翔太外野手(25)が18日、オープン戦1号2ランを放った。侍ジャパンの一員として戦ったWBCから帰国翌日の17日にチームへ合流後、2戦連続のスタメン出場でワールド級の存在感を発揮。世界一を成し遂げたベネズエラと熱戦を演じた準々決勝で放った3ランをほうふつとさせる一発で、シーズン開幕へ向かう猛虎の勢いを加速させた。

 マイアミの熱狂をマリンによみがえらせた。東京湾を見下ろすように高々と舞い上がった白球は、虎党で埋め尽くされた左翼席へ。「おかえり」の大歓声に包まれ、森下はゆったりとダイヤモンドを1周。ベンチ内へ戻ると、侍ジャパンで話題となった“お茶点(た)てポーズ”も披露した。

 「試合に入ればもう集中するので。自分で切り替えはできるので、いい形で入れた」

 大舞台での経験は一度胸にしまい、目の前の戦いに没頭した。三回に1点を先制し、なおも2死二塁。木村が投じた初球の低めカーブを豪快にすくい上げ、オープン戦1号となる左越え2ランを放った。WBC準々決勝では、ベネズエラのR・スアレス(レッドソックス)が投じた低めチェンジアップを泳ぎながらも左翼席へ運び勝ち越し3ラン。劇的な一発を想起させる弾道でアーチをかけ、「とりあえず一本出てホッとしました」と胸をなで下ろした。

 帰国翌日の17日にチームへ合流すると、「3番・DH」で即スタメン出場。2戦連続で先発したこの日は右翼の守備にも就き、虎復帰後の初安打を最高の形で記録した。ただ、「打席数的には侍の時は立てなかったので、打席に(多く)立って自分のスイングに持っていくのが今やるべきこと」と泰然。残り3試合となったオープン戦で、万全の状態を整えていくつもりだ。

 異例の“超速始動”ながら主戦らしい姿を示し、藤川監督からも「これでWBCから帰ってきたメンバーはタイガースの一員として戻った形。空気的に非常に3人(坂本、佐藤輝、森下)の姿勢というのはチームにありがたかった。開幕に向けて良い準備につながる動きをしてくれたなと感謝しています」とたたえられた。チーム合流時には、ドジャース・大谷に刺激を受け「多くを語るというよりは野球で、背中で見せてくれた。自分もそうなっていきたい」と話していた森下。早速、その大きな「背中」で体現した。

 「常に上を目指さないといけないと思うので、現状維持で満足はしていないです」。熱戦を演じたベネズエラが歓喜に沸いた日-。1万2000キロ離れた地で、セ界の頂点へと発進する“号砲”が打ち鳴らされた。

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