【競輪】小林優香V4!被災地への思い

 「日本選手権競輪・G1」(2日、静岡)

 小林優香(22)=福岡・106期・A2=が最終2角からまくり、ガールズケイリンコレクション4回目の優勝を果たした。初手の並びで小林優を向かい入れた小林莉子が離れず追走して2着。3着は小林莉に切り替えた山原さくら。小林優と人気を分けた児玉碧衣は逃げた奥井迪をまくれず6着に終わった。

 小林優が名古屋の失敗を静岡で挽回した。

 「名古屋ではファンのみなさんに迷惑をかけてしまった。今回は失敗を取り戻すため、今までで一番追い込んだ練習をした」

 2016年はコレクション完全制覇を狙っていたが、1発目だった3月の名古屋ステージは落車棄権。最終3角でまくり切れず、児玉碧衣に接触して完走さえできなかった。しかも、気が付いたときは病院のベッドの上だった。

 今回にかける思いは、これまでと違った。開催直前に、高校3年間を過ごした熊本で大地震が発生。バレーボール部で共に汗を流した仲間が被災地で苦しんでいる。「ここで負けたら、仲間に会いに行けない」。全力を尽くして結果を出すことが支援になると、気合でペダルに踏み込んでゴールを1番に駆け抜けた。

 今後の目標は4年後の五輪出場。「東京五輪に出るためには、もっと脚力を付けないといけない」。自転車に乗り始めたときから、ずっと憧れている大舞台だ。8日からはナショナルチームの合宿に参加。仲間思いのヒロインは、夢の実現へ立ち止まることはない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス