【競輪】玉袋筋太郎「KEIRINラーメングランプリ 目指せ全国統一」7
競輪界最高賞金バトル「KEIRINグランプリ2023」が30日、東京都の立川競輪場で実施される。そこで町中華ロケの番組で知られる玉袋筋太郎が競輪とラーメンの融合を狙い、出場選手9人をご当地ラーメンに例えてそれぞれを分析。「KEIRINラーメングランプリ 目指せ全国統一」と題して選考順に9人を紹介していく。
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選考順7位は深谷知広。KEIRINグランプリ出場は2017年以来で6年ぶり。今年は9月のG2・共同通信社杯(青森)で優勝したことと、11月にG1・競輪祭(小倉)の決勝で9着に入ったことで出場権をつかみ取った。11~17年は5回も出場していた深谷が久しぶりの大舞台でどう走るのか、かなり気になるよな。
静岡県といえば藤枝市で流行している「朝ラーメン」。確固たる名称はないけど、魚介系でしょうゆベースのスープに、しっかりとした麺が絡みつく。茶摘みを終えた人が朝から食えるようなラーメンが完成したとかしないとかで、藤枝市では「朝ラー」として親しまれているそうだ。ちなみにオレは静岡でおでん店に入った時に「黒はんぺん」って注文したら「そんなものはない」って一喝された。「白はんぺんはあるけど(通常の)はんぺんは黒いんだよ」と教えられたんだよな。
深谷は愛知から静岡に移籍。ラーメンでいえば台湾ラーメンから朝ラーに移籍したようなもの。刺激的な辛さが売りで、朝には重いが、静岡県民は朝からすっきりと食えるラーメンがお好き。深谷も愛知時代は重戦車のごとく先行主体の競走を展開していたが、静岡に移籍後が人の後ろを回ることが増え、柔軟性が増したといえる。
共同通信社杯での優勝は最近の深谷らしいレースだね。同じ静岡の渡辺雄太に乗って抜け出しV。これまでは優勝請負人のごとく前で駆けたけど、やっと自分の出番が回ってきて、それをしっかりとモノにできたよな。
意外なことに深谷はこれまで5回のグランプリで最高成績が13年の6着。3連単車券にも貢献できていない。これは輪界の七不思議に入れてもいいよな。デビュー当時は「平成の怪童」と恐れられた深谷ももう33歳。バースデーは1月3日だから、33歳として最後の競走がグランプリに。立川の重いバンクを苦にすることはないし、思う存分にパワーを発揮できると思うよ。静岡県民は朝ラーだけでなく、競輪にもアツい土地柄。入場者が多い静岡競輪で場外車券を購入している人たちのためにも、アツい競走を披露するはずだぜ。(漫才師)





