【競輪】玉袋筋太郎「KEIRINラーメングランプリ 目指せ全国統一」3
競輪界最高賞金バトル「KEIRINグランプリ2023」が30日、東京都の立川競輪場で実施される。そこで町中華ロケの番組で知られる玉袋筋太郎が競輪とラーメンの融合を狙い、出場選手9人をご当地ラーメンに例えてそれぞれを分析。「KEIRINラーメングランプリ 目指せ全国統一」と題して選考順に9人を紹介していく。
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選考順3位は今年G1V2の真杉匠。8月にオールスター(西武園)で初優勝を飾り、11月に競輪祭で2回目の優勝。8月はラインの絆、11月は単騎でテクニシャンぶりを発揮したね。もちろんグランプリは初出場。今までは関東勢が多く出場してきたけど、今回は真杉だけ。孤軍奮闘でV獲りを目指すよ。
栃木といえば「佐野ラーメン」。青竹の竹打ち麺が実に良くて、ある店では太ももを駆使して打つんだよな。競輪選手が営んだら、脚力を生かせるだけに竹打ち麺がさらにモチモチ度が増しそうで、そこそこ人気が出る気がする。それにしょうゆベースのスープが絡み合うんだよ。ちなみにラーメンの鬼と呼ばれた佐野実とは無関係。あの人の店や弟子の店もうまいけどね。真杉は佐野ラーメンのようにコシの強さを武器に、競走に励んでいる。
今年の真杉は正月から幸先のいいスタートを切った。三が日開催の取手F1でいきなり優勝。和歌山記念で決勝に進出して7着も、続く別府、宇都宮とF1で連続優勝。5月に宇都宮記念を制して、6月に函館F1、7月に静岡F1もV。そして8月にオールスターで優勝をもぎ取った。
オールスターは関東勢結束の絆を別線に見せつけたね。吉田拓矢が猛然と駆けて、番手まくりで真杉がVゴール。だが、11月の競輪祭は自らの力で優勝をたぐり寄せた。オールスターがフロックでないことを証明したね。
写真を見ると四千頭身の後藤みたいな雰囲気だけど、競走は実にシビア。名のごとくに「匠」の技を見せつけるよな。先行、まくりはもちろん、マークもソツなくこなすし、単騎でも立ち回りがうまい。全盛時の平原康多をほうふつさせるよ。今回は出場できなかった平原、そして吉田らの気持ちも背負いながら、優勝という目標に突き進んでほしい。
そういえば、芸人のHEY!たくちゃんは佐野実さんのものまねをしながらラーメンを作って海外のラーメンセッションで優勝したらしい。佐野ラーメンと無関係だが、真杉がグランプリを制したら、彼に「HEY!たくみちゃん」と声をかけたいね。(漫才師)





