【競輪】稲垣裕之が富山記念連覇 早めのまくりで8回目のG3制覇
「瑞峰立山賞争奪戦・G3」(26日、富山)
稲垣裕之(43)=京都・86期・S1=が鮮やかにまくって富山記念連覇を飾った。稲垣をマークした三谷将太(奈良)が2着に入り、先行した藤井侑吾(愛知)が3着に粘った。
準決で主力選手が次々と脱落する中、堅実に勝ち上がった稲垣。決勝もG1ウイナーの底力をしっかり示した。中部勢が先制したが、番手でもつれる。「想定内だったし、最終ホームが来る前に仕掛けるつもりでいた」。ホーム前で駆け出すと、最終バックで早々に出切り、三谷の差しもしのいだ。
「父方の本家がある富山で記念を連覇できてうれしい。声援も多かった」。縁のある当所で連覇と、通算8回目のG3優勝を達成。「グレードレースを勝てたことは自信になる」と、自力での優勝に手応えを得た。
優勝で勢いが付くのは間違いないが「もう一度リセットして土台をつくる」と気持ちを入れ直す。来月には大目標のG1・オールスター(8月10~15日・平)が控える。「またG1の舞台で勝ち上がれるように」。16年寛仁親王牌(前橋)以来のG1優勝を目指すベテランがさらなる意欲を語った。