【POG】函館入厩の超良血2頭がゲート試験に合格(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 美浦発となっていますが、筆者は今週から函館に出張。まだ滞在馬はそこまで多くはないですが、こちらにいる間は滞在している関西馬にも触れていきたいと思います。そんな函館に到着していきなり目にしたのはリアド(牡、友道、父ディープインパクト、母タイタンクイーン)とグラヴィタス(牝、友道、父キングカメハメハ、母ヴィルシーナ)という超良血2頭。

 リアドはセレクトセールの当歳セッションで4億7000万円(税抜き)という驚がくの値が付いた。10日にゲート試験を合格し11日にノーザンF空港に放牧された。いかにもディープ産駒らしいしっかりとしたフットワークで走る馬。デビューは秋以降とのことですが、かなりの素質を感じさせる一頭です。グラヴィタスは母ヴィルシーナがG1を2勝。ジェンティルドンナが制した3冠レースですべて2着だったという名牝でした。こちらはキングカメハメハ産駒なので、牝馬とはいえリアドよりもトモの肉付きなどが発達している印象。10日のゲート試験は不合格でしたが、11日に改めて受け直して合格。こちらはNF早来へ放牧されます。

 昨年の紫苑Sで2着だったパラスアテナの異父弟キングエルメス(牡、矢作、父ロードカナロア、母ステラリード)も10日のゲート試験に合格。このまま来週か再来週くらいのデビューを目指すとのこと。

 さて先週の新馬では大きな注目を集めていたコマンドライン(牡、国枝)が5日の東京5R(芝1600m)で勝利。大型馬の初戦だけにスッと反応はできませんでしたが、エンジンがかかってからは力強く伸びてきましたね。距離はもう少しあってもいいタイプかもしれませんね。放牧に出て秋シーズンの始動を予定。

 良血馬がそろっていた6日東京の牝馬限定・芝1600mはステラヴェローチェの半妹クレイドル(牝、黒岩)が勝利。クロフネ牝馬らしい息の長い末脚を発揮してくれました。ノーザンF天栄に放牧され、様子を見ながら次走を決定していくとのこと。2着のレディナビゲーター(牝、萩原)は攻め馬の気配から3番人気の評価でしたが、最後はしっかりとした決め手を見せてくれました。まだまだ緩い面が残っていますし、これから良くなりそうな内容でしたね。いったんノーザンF天栄に放牧されましたが、状態次第で26日の東京芝1600m・未勝利戦に向かう可能性も。

 同日の東京芝1400mの新馬戦は、調教で抜群の動きを見せていたビーオンザマーチ(牝・林)が勝利。調教の印象からもっとスピード一辺倒の競馬になるのかと思いきや、味のある競馬でしっかり伸びていましたね。最後は馬場の悪い内にもたれながらでも押し切りましたから、心身ともに成長してくればさらに楽しみですね。

 近親に重賞1勝、他の重賞レースでも多く入着しているメートルダールがいるパラレルヴィジョン(牡、国枝、父キズナ、母アールブリュット)は26日の東京芝1800mを予定しています。(馬三郎美浦支局・木村)

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