【POG】木村厩舎のグランパラディーゾ、来月デビューも抽選の試練(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 台風の影響が大きく出そうな週でしたが、想定以上に東にそれたことで大きな被害はなかった様子。競馬関係でも木曜の朝は強風の影響か、放馬がいつもよりも多かったですが、開催への影響は少なそう。雨を頼りにしていた馬も何頭かいたようなので、そのもくろみは外れてしまいましたね。

 そして主要ウインズ・パークウインズで発売するレースが9~12Rまで拡大されました。となると果たして次開催からどういう方式になるかも注目されますが、今までのパターンでいけば開催1週前に発表されていますので恐らく近日中に注目の発表となりそうですね。劇的に状況が悪くならなければ…とは個人的に考えていますが、先週の4連休はかなりの人出でしたし、ここで大幅な感染者の増加がなければ皆さんの感染対策が正しくされているということですし、今後の規制緩和にも大きくつながることでしょう。

 さて中山開催最終週のデビュー予定を何頭か。まずは10月3日の中山・芝1600m・牝馬限定には、ステルヴィオの異父妹グランパラディーゾ(牝、木村、父ルーラーシップ、母ラルケット)がスタンバイ。非常に見栄えのする体をしており、いかにも脚力がありそう。鞍上は池添。ただここはかなり出走希望馬が多そうですし、除外権利を持った馬も相当数いそうなので、抽選突破が最大の難関かもしれませんね。

 ラナキラ(牝、尾関、父ロードカナロア、母ラベ)は10月4日、中山・芝1200mで予定しています。鞍上はルメール。

 そして素質馬がそろいそうな同じ日の中山・芝1800mには、近親にOP馬が多数いる良血馬メラニー(牝、菊沢、父ディープインパクト、母ロベルタ)がスタンバイ。リンカーン、ヴィクトリー、アドミラブルと名を挙げれば切りがないですね。この血統が関東にいるというだけでもワクワクします。鞍上はルメール。

 さらに先週お知らせしたヴァイスメテオール(牡、木村、父キングカメハメハ、母シャトーブランシュ)も予定通り出走予定。鞍上は福永。他にもベストシンガー(牝、堀、父ロードカナロア、母レッドラヴィータ)が石橋脩、エンシェントアイル(牡、戸田、父ミッキーアイル、母エンシェントヒル)が川田で出走を予定しています。スプリンターズS当日の注目レースとなりそうです。

 カトゥルスフェリスの全妹クイーンズキトゥン(牝、藤沢和、父ディープインパクト、母ステファニーズキトゥン)は9月16日に美浦へ帰厩。10月17日の東京・芝1600mでのデビューを目指して調整が進められています。

 アンドルディース(牝、国枝、父ハーツクライ、母ウィキッドリーパーフェクト)は10月11日、東京・芝2000mを予定。鞍上は田辺。同じレースにはレイデオロの全弟アルマドラード(牡、藤沢和、父キングカメハメハ、母ラドラーダ)もルメールで出走を予定しています。

 新馬戦で3着だったデアリングタクトの全妹マオノジーナスはいったん、放牧へ。東京後半か年末の中山開催をメドに進められるとのこと。(馬三郎美浦支局・木村)

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