「新馬戦」（２日、阪神）

　名門厩舎の大器が、ついに初陣を迎える。ディープインパクト産駒のヴェルテアシャフト（牡、栗東・池江）が、土曜阪神５Ｒ（芝２０００メートル）にスタンバイ。母ヒルダズパッションは米Ｇ１馬で、全兄に僚馬で３勝馬のジークカイザー（牡４歳）がいるが、池江師は「見た目は似ているけど、こちらの方が歩様がスムーズ。エンジンがかかってからのスピードはいいモノがありますね」と期待は大きい。

　最終リハは、Ｍ・デムーロが騎乗して栗東ＣＷで併せ馬。ラスト１Ｆは１１秒９と鋭く伸びて僚馬に先着を決め、鞍上も「まだ子どもだけど、能力はある」と評価する。馬名の由来は、ドイツ語で「世界制覇」。初陣を飾り、力強くその第一歩を踏み出す。