【エプソムC】クラレント重賞V4

 「エプソムC・G3」(9日、東京)

 富士S、東京新聞杯を制した得意の東京でクラレントが躍動した。離れた2番手から直線半ばで抜け出すと、ジャスタウェイの猛攻を鼻差しのいで、重賞4勝目を達成した。岩田は安田記念のロードカナロアに続く2週連続の重賞制覇で、橋口師は現役では単独トップとなるJRA重賞87勝目。3着にはサンレイレーザーが入った。

 執念で勝利をつかみ取った。直線半ばでクラレントが早めに抜け出すと、内から猛追するジャスタウェイと並んでゴール。写真判定の結果、鼻差しのいで重賞4勝目を挙げた。接戦を制した岩田は「余裕を持って追い出しても良かったが、気分良く走っていたので行ってしまえと思った。最後は気持ちで勝った」と興奮気味に振り返った。

 昨年のマイルCS、今年の安田記念とG1では賞金不足による除外が続いた。もう同じ悔しさを味わいたくない。「G1でもやれるだけの器」と評価する鞍上にとって、大舞台に出走させるためには賞金加算は絶対条件だった。それだけにゴール前のたたき合いは力が入った。

 「岩田サマサマだね」と橋口師は満面の笑みで鞍上をたたえた。厩舎の看板馬だったローズキングダムが5日に引退したばかり。それだけに、ニューヒーローの誕生を素直に喜ぶ。「距離をこなしてくれたことで今後の選択肢は広がったし、大威張りでG1に行ける」と胸を張った。

 今後について指揮官は「勝った瞬間に天皇賞・秋(10月27日・東京)が頭に浮かんだが、馬の様子を見ながら決めたい」と明言は避けたものの、夢は広がるばかり。秋の最大目標はマイルCS(11月17日・京都)とはいえ、その前に得意の東京でG1参戦の可能性も浮上。クラレントにとって今年の秋は充実したものになりそうだ。

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