球審はルールを理解しているのか 阪神・原口の抗議は真っ当 「構えてない時に投げたらダメなんだ」元阪神監督がジャッジに物申す
「中日4-2阪神」(14日、豊橋市民球場)
元阪神監督の藤田平氏があり得ないジャッジに怒りをあらわにした。
2点を追った九回1死。代打・原口がカウント1-1からの3球目が投じられる前にタイムを要求し、認められた。有隅球審が再びプレーをかけた時、原口は打席内で構える準備が整っていなかったが、マルティネスは構わずに投げ込み、ストライクを奪った。
この場面について藤田氏は「球審はルールを分かってるのか。バッターが構えてない時にピッチャーは投げたらダメなんだ。あんなのを認めてちゃ話にならんよ」と怒りをあらわにした。続けて「球審はタイムがかかった後もプレートを外そうとしなかったマルティネスに対して、まずはプレートを外せ、仕切り直せと指示すべきところ。原口が怒るのも当然だ」と指摘した。
原口はマルティネスを指しながら激しく抗議し、自らの構えが不十分だったことをアピールした。だが、有隅球審には受け入れられず、ベンチから出てきた今岡打撃コーチが間に入り、なだめられる格好となった。
1-2と追い込まれた原口はその後、ファウル2球を挟んだ後に空振り三振に倒れた。
同様のケースが、3月19日のヤクルト-日本ハムのオープン戦でもあった。日本ハムの山崎が五回2死の場面でクイック投球する場面があり、西本球審がタイムをかけ、場内アナウンスで「ただ今の投球は打者がしっかり構えてないうちに山崎投手が投球いたしましたので、反則投球としてボールといたします」と説明。1ボールから試合が再開された。
だが、この日、有隅球審はマルティネスの投球に対して1ボールを科すことはなかった。
◆野球規則6・02…投手の反則行為 a(5)投手が反則投球をした場合。【原注】クイックピッチは反則投球である。打者が打席内でまだ十分な構えをしていないときに投球された場合には、審判員は、その投球をクイックピッチと判定する。塁に走者がいればボークとなり、いなければボールである。クイックピッチは危険なので許してはならない。
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