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【少年H】関西弁に初挑戦した水谷豊

2013年8月9日

 リラックスした表情でインタビューに答える水谷豊=東京・六本木スタジオ

 リラックスした表情でインタビューに答える水谷豊=東京・六本木スタジオ

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 映画「少年H」が10日、公開される。反戦、家族愛、少年の自立…さまざまなテーマが含まれている同作で描きたかったのは何だったのか。3回連続で制作陣のインタビューを届ける。第2回は主演の俳優・水谷豊(61)。

 長い俳優キャリアの中で、水谷がずっと避けていたものがあった。それは関西弁での演技。「関西の人は変な関西弁でやられると許せないんでしょ。いとこが今でも京都に住んでるんですが、いまだに『本当にアレ(間違ったイントネーション)だけはやめてほしい』って言うくらいですからね」。関西人の“アレルギー”を十分理解しているからこそ、火中の栗を拾うことはしなかった。

 だが、そんなポリシーを曲げても演じたかったのがHの父・妹尾盛夫だった。原作にほれ込み「この父親をやるのはぼくだと思いました」と強い気持ちで出演を決めただけに関西弁も避けては通れなかった。覚悟を持って挑んだ現場。準備はしていたものの「芝居に感情を込めないといけないので、言葉にばかり気を使うわけにもいかない」と慎重に演技した。

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