【ヤマヒロのぴかッと金曜日】甦った相撲熱!それで負けるな、“もってない”私!!
大相撲春場所は、終盤戦。横綱・大の里は早々に休場、大関・安青錦は序盤で星を落としてしまい、今場所綱取りの目は早々になくなった。文字通り“荒れる春場所”である。
中学生の頃、大関・魁傑が好きだった。輪島、北の湖、人気を博した両横綱のような派手さはないが、土俵での真摯な振る舞い、内に秘めた闘志に心奪われたのを覚えている。一度大関から陥落したあと、再び返り咲いたりして人気のお相撲さんだった。
(ちなみに、魁傑の弟子で横綱まで上り詰めた大乃国、現在の芝田山親方と私は同い年である。先日、なんと『ぴかッとモーニング』にスタジオ出演してくれた…のはいいけれど、生クリームからあんこまで番組が用意した菓子について期待通りの熱っぽい解説。さすがスイーツ親方、心得ていらっしゃる!!)
さて、日頃はもっぱらテレビ観戦、特に贔屓の力士もいなかったのだが、場所が始まってすぐに知人の紹介で霧島関と初めて食事を共にする機会があり、いっぺんにファンになった。白鵬や旭天鵬など、これまで応援してきたモンゴル人力士とはまた違った魅力とでもいうか、穏やかな物腰はどこか元大関・魁傑に似ている。
そういえば、彼も一度大関まで上り詰めたが、ケガに泣き、わずか6場所で陥落してしまった。しかし、まだ29歳だ。(うちの三男と同い年だなんて!たしかに、お相撲さんは総じて大人びた人が多い)
「よし、霧島を応援するぞ!」と思ってたら、その翌日からも順調に白星を重ね、原稿執筆中の11日目を終えた時点で10勝1敗!あれよあれよという間に単独トップに立っている。まだ4日も残されてはいるが、推しの力士が先頭を走っているのはいい気分だ~。
だがしかし「どんな形で応援すれば良いか」が私を悩ませている。というのも、野球、サッカー、ラグビー、大抵私が観ない方が勝つのである。。以前、阪神タイガースのコーチに「いやぁ、私が甲子園に行くと負けるんですよ」と冗談半分でいったら「ヤマヒロさん、とりあえず今シーズンは来ないでください」とマジな顔で言われてしまった。なので肝心な試合には行かないことにしている。私がはしゃぐとロクなことないからなぁ。
無論、全てにわたって“もってない”わけではなく、例えば、客のいない飲食店に私が足を踏み入れると、後から他の客が入ってくることがよくあるし、ここ一番の願掛けとして、いつもとは反対の右足から浴槽に入りゆっくりと体を沈めながら静かに祈りを捧げると願いが叶う、なんてこともたまにはあるのだが。
ひとつ言えるのは、こういうことを口にするということは、もうすっかり霧島のファンになってしまっているということだ。九州場所11勝、初場所11勝。今場所の内容と結果次第ではもう一度大関に、との声が出てきてもおかしくない。と、琴風さんも言ってた。
そうなりゃ、本当に魁傑と同じ「大関返り咲き」ということになるじゃないか!!よし、もう腹を決めた。あの頃のように声を枯らして応援するぞ!
遊牧民の子に生まれ、幼い頃から乗馬や井戸の水くみで自然と鍛えられた強じんな足腰は、今でも衰えていない筈だ。ここから先は、経験と、強い気持ちと、あとは熱いファンの後押しで目指せ優勝、目指せ2度目の大関!!
◇山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年3月16日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、2013年に退社。その後はフリーとなり、24年4月からMBSラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜日・8~10時)などを担当する。趣味は家庭菜園、ギターなど。
