【ヤマヒロのぴかッと金曜日】西日本最大級をうたう『娯楽の殿堂』を勝手にパトロール!厳しくチェックした結果は!?
「やまひろさ~ん、再開してますよ。視察に行きましょう!」と、友人のS川さんから連絡をもらった。
去年9月26日のコラムで取り上げた大阪・天満の東洋ショー劇場。西日本最大級をうたう『娯楽の殿堂』が警察の摘発を受けたのが、2024年11月。大阪・関西万博開催を控えた風俗営業取り締まり強化の一環、つまりみせしめとして経営者やダンサーらが公然わいせつ容疑で逮捕されたのだ。
ステージで裸になって踊るのはなんら問題はないが「陰部を露出するかどうかがわいせつの大きな基準となる」らしく、長時間、下半身をライトで照らすこともあった。客も喜び、劇場の売り上げアップにつながるため、ついやりすぎてしまったようだ。今年1月までの営業停止処分を受けたが、ようやく再開したという。
前回「ちゃんと規則を守っているかどうか私が代表して視察に行く」と書いた以上、読者の皆さんにも報告の義務がある。あくまでも取材で行くのであって、それなら入場料の5千円は経費で落とせばいいじゃないかと思ったが、さすがに個人事務所の社長でもある妻にそこまでは言えず、自腹を切ることにした。
そうとなれば取材は二の次。まずは思いきり楽しもうと意気揚々と足を踏み入れたのは良いけれど、いかんせん東洋ショーに行くのは初めて。約130席の場内は半数以上のお客さんですでに熱気ムンムン(お昼というのにどこから集まってきたの?)、薄暗~い照明は独特の雰囲気を醸し出している。
気後れしながら着席してほどなく、ショーが始まった。「なんか緊張しますね」と隣のS川さんに声をかけようとしたら、それまで饒舌におしゃべりをしていたくせに、もうすでに目と口を大きく開けて見入っている。いやしかし、それくらい素晴らしい内容だった。
美しくスタイル抜群の5人のダンサーが順番に登場し、ひとり20分程度の踊りを披露するのだが、みんな持ち味が違っていて素晴らしい。地下アイドル風の子が躍動感あふれるダンスをテンポよく踊ったと思えば、その昔、ドリフターズ・加藤茶さんが一世を風靡した「ちょっとだけよ」でお馴染みのラテンのスタンダードナンバー『タブー』や、笑福亭鶴光さんの『うぐいすだにミュージックホール』といった昔懐かしい曲に合わせて踊るダンサーがイメージ通りの昭和っぽい美人でスタイルばつぐん。
さらには、新体操の経験者かと思わせるくらい裸体をくねらせるキレッキレの癒し系美女が登場したり…。この日5、6人の女性客を目にしたが、彼女たちの目にも美しく映ったに違いない。かつて「ストリップはわいせつか芸術か」が争われた裁判で公然わいせつと認めた最高裁判事に、もう一度見てほしかった。
肝心の「見せ方」だが、とても気を配って運営していることが伝わったし、見る側も煽ることなく鑑賞していた。これなら問題ないだろう。また、少しずつ客の数が増えていけばと思う。
ストリップの歴史を紐解けば、大昔から人類の文明と共に歩んできたことがわかる。淫らな時代遅れと切り捨てるその前に、多くの人に一度見てもらいたい。
◆山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年3月16日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、2013年に退社。その後はフリーとなり、24年4月からMBSラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜日・8~10時)などを担当する。趣味は家庭菜園、ギターなど。
