感動の場面に胸アツ!!遠いようで意外と身近にもあった!?冬季五輪 山本浩之アナコラム
【ヤマヒロのぴかッと金曜日】
衆院選は、高市総理が“K点”を遥かに超える限界突破の大勝利で幕を閉じた。与党にも野党にも言いたいことは山ほどあるが、そんな話は次回以降で十分だ。ミラノ・コルティナ五輪が始まっているのだから。
ここに出場する選手たちは、衆議院議員の本来の任期と同じ4年間を、すべてこの日のために費やしてきたのだ。応援する側も眠い目をこすりながら競技の数々を、そして最高のパフォーマンスを存分に楽しみたい。
20年前のトリノ五輪の開会式を覚えているだろうか。三大テノールの一人でイタリアの至宝、ルチアーノ・パヴァロッティが歌ったプッチーニのオペラ『トゥーランドット』の名曲「誰も寝てはならぬ」。実は、それは事前に録音されたものだった。
すでに膵臓がんに冒された彼を、氷点下の過酷な状況の中で歌わせるわけにはいかない。周囲の必死の説得を彼は受け入れ、当日のステージでは“口パク”だったそうである。翌年に亡くなった後この話が明かされ、感動を呼んだ。
この大会では、女子フィギュア・荒川静香さんが『トゥーランドット』に乗せたイナバウアーで、この競技アジア人初の金メダルをもたらした。時を経て、今月6日のミラノでの開会式では、かつてパヴァロッティが世に送り出した盲目の歌手アンドレア・ボチェッリが同じ曲を歌い、世界を唸らせた。
イタリア人の多くが、世界中のオペラファンが、偉大な二人のテノール歌手の姿を重ね合わせずにはいられなかっただろう。そして今回は、日本男子フィギュアのエース・鍵山優真がこの曲でフリー演技に臨むのだそうだ。こうした物語に心震わせながら、感動と勇気をもらう日々が続いてる。
出場選手全員が最高のコンディションで結果を出してほしい!と言いたいところだが、そこはやはり日本人に肩入れしてしまうのが人情というものだろう。知り合いでもないのに大声を張り上げて応援してしまうのだから、寒い中、現地で声を枯らす家族や友人の胸中はどのようなものだろう。気楽にTV画面を眺めながら「いいなあ。身近にオリンピアンがいて」と羨ましがってたら…いた。身近にオリンピアンが!
フリースタイルスキー・モーグルでオリンピック兄妹出場を果たした大阪府阪南市出身の藤木豪心・日菜選手。普段、私が身体の調子を整える目的で通う大阪・南森町の『ピラティス&トレーニングスタジオDTS』。ここに、二人も通っていた(薄っっ~!関係、薄っっっ~!)。いや、まだある。妹の日菜選手は、大阪府立佐野高校の後輩だ!(う~ん。そこまで濃くはないけど、まあまあ近い!?)
一回飲んだら、もうツレ!が信条の私にとって、この二人は特別な選手となり勝手に見守った。まず予選を突破し準決勝に進出した日菜さん。素晴らしい滑りで決勝に残れそうだったが、惜しくも11位。残念ながら8人の枠に入ることは出来なかったが、大いに沸かせてくれて大興奮した。決勝で冨高選手が、3位と同点ながら4位となりメダルに届かなかったのは本当に気の毒だった。
一方、兄の豪心選手のほうは?わっ、なんと結果を見届ける前に締め切りの時間が来てしまった!このコラムが掲載される頃には結果が出ているはずだ。もう祈るしかないが、勝ち負けは時の運。結果も大事だが、この高みにまで上り詰めたオリンピアンたちに、最終日まで拍手を送り続けたい。
◇山本 浩之(やまもと・ひろゆき)1962年3月16日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、2013年に退社。その後はフリーとなり、24年4月からMBSラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜日・8~10時)などを担当する。趣味は家庭菜園、ギターなど。
