安仁屋宗八氏が分析 カープ・玉村は坂倉のナイスリードもあって合格ピッチ
「広島9-2巨人」(7日、マツダスタジム)
先発した玉村は初回、先頭から4連打という苦しい立ち上がりながら、2点で切り抜けたことで勝機を手放さなかった。
その初回、前日の敗戦で緊張もあったと思うが、先頭の広岡が2球目、坂本、ポランコが初球という3連打から、岡本の2点打につながるのだが、いわゆる各打者への“入り方”には、より慎重さを求めたい。
ただ、そこから中田、丸と後続をしっかりと抑えたのは大きい。三回も四球があり、2死から連打も許すが、要所をきっちりと締めた投球は合格点と言っていい。
玉村は直球が走っていたことで、捕手・坂倉が追い込んでからインコースをうまく使えた。このコンビネーションが、巨人の追加点を阻んだと言える。次回登板も楽しみになるような投球だった。
また2点を取られてすぐ、マクブルームが同点2ラン。これもチームに勇気を与えた。4番の仕事をしっかり果たしたことも勝因に挙げたい。