巨人・田中将 日米通算200勝へ「どういう表現が正解か分からない」から「いつも通り」28日先発
巨人・田中将大投手(36)が25日、川崎市内のジャイアンツ球場で行われた投手練習に参加。日米通算200勝が懸かる28日・広島戦(マツダ)の登板へ向け、ブルペン投球などで調整した。目前の大記録達成に意欲を示しながら「いつも通り」と心境を話した右腕は、大事なシーズン終盤でチームの勝利に貢献したい思いを語った。
苦難の末にたどり着こうとしている大記録を前にしても、田中将に過剰な気持ちの高ぶりはない。
「この何年間、ずっと200(勝)というところを意識して、届かないまま来てしまった。自分の中では、それを迎え入れる準備はできていると言えば変だが、突然現れたものでもない。いつも通りという感じ」
日米通算200勝まで残り3勝と迫りながら昨季は楽天で1軍での勝利なしに終わり、新天地の巨人へ移籍した今季も復活を目指して長い2軍生活が続くなど、決して平たんな道ではなかった。
それだけに、21日・ヤクルト戦(神宮)で4カ月ぶりの今季2勝目を挙げ記録へ王手をかけるも、200勝は「当然クリアしたい思いがあった」とした上で「どういう表現が正解か分からない」という感情が、結果的に自然体をつくっているという。
分かっているのは、勝負への思いが変わることはないということ。「一番大事なのは、やっぱりチームがレギュラーシーズンで一つでも勝っていくこと。自分にとってはそれ(200勝)が全てではない」と言い切る。
ただチームの勝利のために右腕を振る。目指すのはそれだけだ。「結果を出していかないといけないので。自分ができることをやっていくだけ」と田中将。プロ19年目-。信念の下での積み重ねは、大記録達成で結実の時を迎えようとしている。





