高木豊氏 阪神・高山はなぜ戦力外となったのか「素質はなくならないが技術は失うことがある」と分析 北條とともに「まだまだできると思う」

 元DeNAのヘッドコーチで野球評論家の高木豊氏が4日、自身のYoutubeチャンネルを更新。阪神から戦力外通告を受けた高山俊外野手(30)、北條史也内野手(29)について言及した。高木氏は「どちらも現役ドラフトだと思った。危ないとは思っていたが」と戦力外には意外な様子だった。

 15年度ドラフト1位で16年に新人王を獲得した高山は、明大時代から「野手の目玉だった。天才的な打撃だと」と振り返った。一方で、2年目以降は結果を残せず、プロ8年目の今季は一度も1軍登録がなかった状況に「素質はなくならないが、技術は失うことがある」と分析。明大の先輩で元巨人の高田繁氏らの名を挙げ、東京六大学で名をはせた選手は「だいたい活躍している。高山もまだまだできると思う」とハッパをかけた。

 秘策も明かした。高木氏は「阪神で教わったことはあるだろうが、明大に戻って大学時代のバッティングを思い描きながら打ってみたらどうか。0からスタートしたら、結果を残せるかもしれない」と提案。「あと1、2年である程度結果を出さないといけない。頑張ってほしい」とエールを送った。

 また、北條については、光星学院(元八戸学院光星)時代に甲子園で活躍し、高卒で入団した経緯から「スーパースターだった。高校時代が忘れられなかったのかな」と推測。「高校の時のプライドを捨て去った人が一流になっていく」とした上で、「それだけの素質があったからこそ、自分を見失ったか」と分析した。

 「ガンガン打ちまくった」という高校時代から「ホームランの魅力にとりつかれていたのかな」と高木氏。プロでは「自分がこれ(武器)でいくというスタンスが取れなかった。勘違いしたのだろう。まだ本人は子供(だった)」と人気球団が受ける周囲の影響も加味した。29歳での戦力外通告に「諦める年ではない。体は元気。大丈夫、大丈夫」とエールを送った。

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