柏・細谷 プロ初のハットトリック!逆転V残った「勝って優勝を」し烈J1優勝争い 12・6最終節決着

 「明治安田J1、新潟1-3柏」(30日、デンカビッグスワンスタジアム)

 2位柏はリーグ戦6試合ぶりの先発となった日本代表FW細谷真大(24)がハットトリックの大活躍で新潟に3-1と快勝し、5連勝で勝ち点を72に伸ばした。首位の鹿島も途中出場のMF松村優太(24)が決勝弾を奪い、1-0で東京Vを退けて勝ち点73とした。優勝決定は12月6日の最終節に持ち越した。鹿島は2016年以来で最多を更新する9度目、柏は11年以来2度目の頂点を目指す。最終節で鹿島は横浜M、柏は町田をホームに迎える。

 ここ一番で無類の勝負強さを見せた。逆転優勝を期す柏にとって勝つしかない一戦で、細谷は2カ月ぶりに先発。その正念場でプロ初のハットトリックを達成した。「プレッシャーのかかる試合で、こういう仕事ができて良かった。かかるからこそ自分はできるんだなと自信になった」と気持ち良さそうだった。

 力強かったのは前半20分の1点目。ゴール前で複数人に囲まれながら反転し、ブロックを打ち抜くシュートで先制した。同45分の2点目は動き出しの良さが光る。スペースにパスを呼び込むように走り、振り向きながら右足で決めた。後半10分は右折り返しをぴたりと止め、ゴール右隅へ狙い澄ました。

 8日の前節終了後、練習試合でハットトリックするなどアピール。ロドリゲス監督に「素晴らしいパフォーマンスを継続していた」と認めさせ、つかんだ先発の座だった。

 今季はチーム戦術との兼ね合いもあり、途中出場が中心だった。それでも限られた出場時間で継続的に得点を重ね、チームトップの11得点。総合力を強みとするチームで、強烈な個の力を持つ細谷の存在感は希少で、時には理不尽さを感じるような個人技が切り札となっている。

 海外クラブから獲得要請を受けたこともあるが「柏で優勝する」との思いで残留した。大願成就なるか。「勝って優勝を決めたい」と最終節を見据えた。

 ◇細谷真大(ほそや・まお)2001年9月7日、茨城県出身。小中高ともに柏レイソルの下部組織に所属。第2種登録を経て、20年にトップチームに昇格。22年にリーグ戦で33試合8得点を記録し、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞。J1通算129試合31得点。22年にA代表初選出。A代表通算9試合3得点。24年にはU-23日本代表のエースストライカーとしてパリ五輪ベスト8に貢献した。178センチ、78キロ。

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