J1町田の黒田剛監督(55)が20日、町田市内での非公開練習後に取材に応じた。クラブ初タイトルがかかる天皇杯決勝・神戸戦(22日、国立競技場)に向けて「決勝の舞台でしっかり勝つことっていうのが、われわれの成長とか、次の世代に町田の名前が刻まれていくということを証明できるタイミングにもなる。相手のことをリスペクトしつつ、胸を借りるつもりでチャレンジャー精神で当たっていきたい」と意気込んだ。
決勝が行われる新国立競技場は黒田監督にとって思い出深い場所だ。青森山田高を率いていた約3年半前に全国高校選手権を制し、全国高校総体と高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区に続いて、高校3冠を達成した。アマチュアからプロの世界に飛び込み、再び頂点を目指す。
旧国立競技場も含めると、数多くの決勝戦を経験してきた。「よく“国立には魔物が住んでる”と言われるように、本当にあっけないゴールで終了したりだとか、ちょっと考えられないようなシュートで1-0で終わるとか、本当に何げない一つがPKになったりとか。特別なことが起こりやすいのがこのステージ」と警戒心を寄せる。
昨季はJ1初挑戦ながらリーグ3位と大躍進を遂げた。さらなる進化へ「何かしらのタイトル獲得」を目標に掲げた今季。有言実行まであと1勝だ。「1位と2位の違いをしっかりと選手には伝えていきたい。その重み、またはこのクラブが1989年からスタートした時に、やっぱり日本一のタイトルっていうものを目指して、この世を去っていった先人たちの思いも背負っていかなくてはいけない。いろいろ感じるものというか、考えなきゃならないものもいっぱいあるが、重くならずに意識させながら、1試合を戦いたい」と言葉に力を込めた。