今田美桜 20代でやり残したこと「ないです!」結婚観も明かす 役作り通じ変化
俳優・今田美桜(28)が、充実期を迎えている。昨年はNHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン役で確かな存在感を発揮し、大みそかは「第76回NHK紅白歌合戦」で初司会を担当。国民的な存在感を強く印象付け、見事に飛躍を遂げた。このほど、デイリースポーツの単独取材に応じた今田は、そんな1年を振り返り、次なる歩みへの思いを吐露。今年は20代最後の1年となる中、「その時その時を全力で楽しむ」性分らしく一切迷いない答えで、20代の総括も行った。
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どの質問にも、聞いてから答えるまでに一定の「間」があった。記者の目をしっかりと見て質問を傾聴し、聞き終えると数秒間、思考を巡らせてから、丁寧に言葉を選んで口にする。その姿から、今田の仕事に向き合う誠実さがにじんでいたように感じた。
昨年は朝ドラヒロインとして始まり、紅白の司会として終えた。その間に「東京2025世界陸上」でTBSアンバサダーを務めるなど、各所で存在感を発揮。今田自身も漢字で「走」と表現したように、休むことなく駆け抜けた1年だった。
「本当に、この1年が特に濃かったなっていうのを感じています。振り返ると応援してくださっている皆さんにも、周りで支えてくださっている皆さんに対しても“感謝の1年”だったなと思います」。謙虚な言葉の端々から確かな充足感が伝わった。
今年は20代最後の年になるが、日本テレビ系で放送され、ディズニープラスでも配信予定の、日テレと韓国のエンターテインメント企業「CJ ENM」の共同制作ドラマ「メリーベリーラブ」(仮、年内放送予定)で韓国俳優のチ・チャンウクとW主演を務めることが発表済み。グローバルな活躍が見込まれる。
一方、抱負は「去年よりは少しゆったりする時間も増えると思うので、インプットというか、自分と向き合う時間も大切にしたいと思います」と回答。「旅行とか計画を立てるのが楽しみです」と、オンとオフの切り替えを大切にする姿勢ものぞかせた。
年齢を重ねる中で、「結婚」という言葉の受け止め方にも変化があったという。「あんぱん」では「アンパンマン」の生みの親・やなせたかしさんの妻の小松暢さんをモデルにした朝田のぶ役を熱演。戦争を生き抜いた夫婦の愛と勇気の物語は、自身の結婚観にも影響を与えた。結婚への憧れを問うと「ありますね」とほほ笑む。少しの間を置いて、その思いを明かした。
「この年齢になると、周りに結婚した方も増えてすごく幸せな報告を受けることはたくさんあるんですけど、そういう姿を見ていると本当にすてきだなって思います」
役作りを通して知った、やなせ夫妻のエピソードが印象に深く残った。
「お二人ともカメラが趣味で、よくデートに行って、お互いを撮り合ったお写真を見させていただきました。その表情に、本当にお互いが好きなんだなっていうのがすごく伝わってきたんです」といい、「作品からも伝わりますけど、お二人の話を聞いていると、何年たっても尊敬し合って、優しさであふれていたんだなと感じました。すてきですよね」。目を輝かせながら率直に語った。
節目の30歳を目前に20代でやり残したことはないか尋ねると「えー、ないです!」と断言。「ハハハ」と笑い声を上げ、すがすがしい表情を見せた。
「皆さんのおかげで(やりたいことは)やらせていただいてます!やりたいことはこれから出てくるかもしれないけど、先輩方からは30代も楽しいよって聞くので楽しみにしていますし、その時その時を全力で楽しめたらいいなと思っています」
「あんぱん」では夫役で共演した北村匠海をはじめ、多くの共演者が今田の印象を「太陽」と表現した。その意味がはっきりと分かった。その輝きはいっそう増しながら、20代ラストイヤーもまばゆく駆け抜けていく。
◆今田美桜(いまだ・みお)1997年3月5日生まれ、福岡県出身。2015年、映画「罪の余白」でスクリーンデビュー。22年、「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」でドラマ初主演。「第45回日本アカデミー賞」新人俳優賞。映画「東京リベンジャーズ」、ドラマ「花咲舞が黙ってない」、「いちばんすきな花」など話題作に多数出演。24年、「エランドール賞」新人賞。25年、NHK連続テレビ小説「あんぱん」でヒロインを熱演。身長157センチ。
