森保ジャパン検証 W杯想定の米国遠征「非常に意義があった」 長距離移動と時差を体感 約9カ月後の開幕へ万全期す
サッカー日本代表は2026年W杯北中米3カ国大会の開催国であるメキシコ、米国との2連戦で1点も奪えず、1分け1敗に終わった。長距離移動などピッチ外のシミュレーションを含め、来年の本大会を見据えた米国遠征を検証する。
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サッカー日本代表は2026年W杯北中米3カ国大会の本番を想定した米国遠征で、長距離移動や時差を肌で感じた。森保一監督は「非常に意義があった。W杯で勝っていくために必要な経験ができたと思っている」と、貴重な機会となったことを強調した。
6日に西海岸のカリフォルニア州オークランドでメキシコ代表と対戦。7日にチャーター機で米国代表との試合の舞台となったオハイオ州コロンバスへ移動した。約4時間の飛行時間に時差の3時間が加わった。
もともと中2日という試合日程でもあり、時差もあったため久保建英(レアル・ソシエダード)は「今回は結構、時差がきつかった。1日が感覚的に短くなるし、厳しかった」と言う。移動した翌日の8日の朝食を取るか取らないかの判断は各選手に任せられていたそうだが、久保は「ほとんどの選手が朝ご飯に来ていない」と明かした。
12月に実施される本大会の組み合わせ抽選次第だが、W杯では時差を伴う東西の移動に加えて、標高や気候の変化にも対応しなければならない。練習場や試合会場がコンパクトに集まっていた22年カタール大会とは全く違う環境となる。監督は「コンディションの調整をもっと細部にこだわってやっていかないといけない」。今回の経験を踏まえて対策を練り、約9カ月後の開幕へ万全を期す。





