横浜M・宮市亮、降格危機も「この逆境を楽しめるぐらいのメンタリティーを」とポジティブ思考 背景にはプレミア時代2度の降格経験

 練習で軽快な動きを見せた横浜MのFW宮市亮
 取材に応じる横浜Mの大島秀夫監督
 取材に応じる横浜Mの大島秀夫監督
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 J1横浜MのFW宮市亮(32)が27日、次節・湘南戦(28日、レモンS)に向けた横須賀市内での練習後に取材に応じた。現在チームはJ1最下位と低迷。クラブ初の降格阻止に向けて「逆に、この逆境を楽しめるぐらいメンタリティーを持つのが、逆境を跳ね返していく力だと思っている」とポジティブ思考の心構えを説いた。

 横浜Mは1993年のJリーグ開幕時に参加した10チームの一つで、鹿島とともにJ2降格経験がない名門だ。21年から同クラブに所属し、優勝も経験した宮市は「間違いなく降格させるわけはいかないチーム」と言葉に力を込める。

 2010年から海を渡った宮市。12年にはイングランド・プレミアリーグ1部のボルトンでプレーし、2部降格を経験。同1部ウィガンに移籍した翌シーズンも降格を味わった。「何度か降格はプレミアリーグ時代に経験しましたけど、やっぱりそういう時のチームって、ネガティブになりがちというか、すごい空気が重かったり、負けるイメージがついて弱気になってしまうところがあった。若い頃ですけど、そういうチームの雰囲気を感じ取った」と振り返る。

 だからこそ、自信を持って前向きにプレーすることが重要だと語る。「やっぱりネガティブに行くことはすごく簡単なので。ここでみんなが歯を食いしばって、もう本当逆境を楽しめるぐらいね。なかなか人生の中でこういう経験ってものできないですし、みんなが楽しんでこの状況を捉えることができれば。楽しむと言うと、語弊がもしかしたらあるかもしれないんですけど。ただ、サッカー選手である以上、楽しんでこの逆境というものを乗り越えていきたい」と話した。

 この日は全体練習フルメニューを消化。5月21日の神戸戦で負傷交代し、右ハムストリング肉離れと診断され、復帰まで全治6~8週間と見込まれていたが、想定以上の回復スピードを見せている。「(コンディションは)徐々に戻ってきていると思いますし、まだまだ余力はあると思いますけど、上がっている」。

 大島秀夫監督も宮市の状態について「もう順調だと思います」と太鼓判を押している。前節で負傷交代したFW遠野がこの日の練習に姿を見せず、少なくとも数試合の欠場が濃厚で、前戦の選手として宮市にも期待が高まる。「与えられた仕事を本当に全うするだけ」と宮市。攻撃のキーマンとして、チームを勝利に導く。

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