横浜M15年ぶり復権V 同チーム史上初!仲川&マルコスジュニオールがW得点王

 「明治安田生命J1、横浜M3-0FC東京」(7日、日産スタジアム)

 首位横浜Mと2位FC東京との直接対決は、横浜Mが3-0で制し、15年ぶり4度目のリーグ制覇を決めた。逆転優勝には4点差以上の勝利が必要だったFC東京はゴールが遠く初制覇を逃した。横浜MのFW仲川輝人(27)とFWマルコスジュニオール(26)が15ゴールで得点王に輝いた。神戸は今季限りで引退するFWダビド・ビジャ(38)がPKを決めるなど4-1で磐田に快勝。16位湘南は松本と引き分け、J2との入れ替え戦に当たるJ1参入プレーオフに回った。

 横浜の地に、シャーレ(優勝皿)が帰ってきた。試合後のセレモニー、最初に掲げたのは下部組織出身で、この日の主将を務めたMF喜田だった。「シンプルに重かったですけど、みんなの思いやクラブに関わってくれた人たちの思いなどがプラスされて、本当に重かった。感無量です」と15年ぶりとなる戴冠を振り返った。

 貫くスタイルを象徴するような一戦だった。2位・FC東京との直接対決では、3点差以内での敗戦でも優勝が決まったが「自分たちの頭の中にあったのは勝つことだけ。引き分けもいらない。勝って優勝する、ということだけだった」と喜田。立ち上がりから積極的に仕掛け続け、後半20分にGK朴が退場して数的不利になっても、攻める姿勢を崩さない。そして後半32分に途中出場のMF遠藤が追加点。完勝で優勝に華を添えた。

 攻撃時、GKも組み立てに参加し、両サイドバックが中へと絞り、ボランチの役割も果たすことなどで支える破壊力抜群のサッカー。昨季は戦術が浸透しきらずにリーグワースト3位となる56失点を喫して、残留争いを演じた。だがスタイルを貫き、強みとして昇華させた今季は攻守の歯車ががっちりとかみ合った。FW仲川とFWマルコスジュニオールが共に15得点で得点王。同一クラブからの同時選出は、Jリーグ史上初となり、仲川は「お互いがお互いを認め合いながら、いいライバル関係でありながら相乗効果も出ていたんじゃないかな」と笑顔を見せた。

 伝統的に堅守が特長だった名門が、攻撃サッカーでつかんだ15年ぶりの栄光。下部組織出身の遠藤は「僕はマリノスに育ててもらったという気持ちが強い。このクラブで優勝することに意味があると思っていた」。そして、こう付け加えた「ただ、停滞していたらどんどん他のチームに抜かれていく。もっともっと強くならないといけない」。攻め続ける姿勢に終わりなどない。

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