【ハリル氏解任会見1】田嶋会長、欧州遠征当初は「立ち直るきっかけに」も無念

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が9日、都内のJFAハウスで会見を開き、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督の4月7日付けでの解任を正式に発表した。選手との決定的な溝が露呈してしまった欧州遠征は当初は「ハリルホジッチジャパンが立ち直る、いい方向に行くきっかけにしたい」と考えていたが、それはかなわなかったと振り返った。以下、一問一答の要旨その1。

 -ベルギー遠征後、一時は西野技術委員長は現体制を堅持すると話していた。

 「まず、メディアの皆さんにうそをつくということではありませんが、私たちは、どの監督であったとしても、常に様々なことが起こることを想定して、様々なことを考えて議論しています。契約解除という最終的なことに至るまでにはW杯予選を突破した後、その前、その後、様々な状況で議論してきました。もちろん、西野技術委員長とも議論し、スタッフとも議論をし、岡田副会長とも議論をしながら、最良の方向に行くことを議論してきました」

 (続けて)「マリ戦、ウクライナ戦は最後のW杯への重要な遠征でした。もっと、ハリルホジッチジャパンが立ち直るいい方向に行くきっかけにしたいと、西野委員長はハリルホジッチジャパンをサポートするために何をすべきかと努力していたことはご存じの通りです」

 (続けて)「コミュニケーションや信頼関係の部分がマリ戦、ウクライナ戦の後に出てきてしまったこと。それが最終的なきっかけになったことは事実です。西野監督はJFAの理事、技術委員長、Jリーグの理事を辞任されました。そして、緊急の状況として技術委員長だった西野氏を私が選びました。どのようなスタッフにするかは監督に一任しているところです」

 -ハリルホジッチ監督の表情、反応は。

 「4月7日、フランス時間の18時にパリのホテルで直接会いました。(中略)びっくりしているというのが僕の印象です。まさかこのことを言われるとはということで、多少動揺もしていたし、怒りもあったし、それは事実です。どうしてなんだという理由も含めて聞かれたのも事実です」

 (ハリルホジッチ監督の反応として)「『満足ではない、なんでこの時期に』ということはおっしゃいましたが、少しでも日本が勝てるようにしたいという思いからこの決断に至ったことは彼に伝えました」

 -W杯突破の時点ではハリルホジッチ監督の戦術に可能性を感じていたのも事実だった。

 「様々な意見があって、皆さま以上にその状況を把握しているつもりです。予選を突破する前のところをずっと把握しながらやっていて、コミュニケーションというのがこうあった、そして信頼する選手に対して、それがだんだん変わってきた。逆転してしまったのがマリ、ウクライナ戦だという風に認識しています」

 -コミュニケーションの溝がそこまで深まってしまう前に協会、西野技術委員長の職務として溝が深まるのをとどめることはできなかったのか。

 「西野委員長のみならず様々なスタッフがこの状況を含めて打開しようとか新たな方法を取り入れようとか議論してきたと私は報告を受けています。そういう努力をしてきたのも事実ですし、ハリルホジッチ監督が自分の方法であるということをちゃんとおっしゃられていたのも事実です。残念ながらそこをしっかりと埋めるまでには至らなかった。それができなかったことは事実として認めますが、トライしてきたのも間違いないと思っています」

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