U20代表候補 MF黒川淳史が先制ゴールも米国に逆転負け

 「練習試合、U-20米国2-1U-20日本代表候補」(13日、舞洲グラウンド)

 大阪・堺市内で合宿中のU-20日本代表候補がU-20米国代表と練習試合を行い、後半3分にMF黒川淳史(19)=大宮=のゴールで先制したが、米国FWラゴス・クンガ(18)=アトランタ・ユナイテッド=に2得点を奪われ逆転負けを喫した。

 4-4-2の布陣で臨んだU-20代表候補の先発メンバーはGK大迫敬介(広島ユース)、DFは右サイドバックに田中康介(立命大)、センターバックに中川創(柏U-18)と阿部海大(東福岡高)、左サイドバックに杉山弾斗(市船橋高)、MFはボランチに主将の住永翔(明治大)と金子大毅(神奈川大)、右MFに鳥海芳樹(桐蔭横浜大)、左MFに黒川淳史(大宮)、2トップは小松蓮(産業能率大)と安部裕葵(鹿島)が並んだ。

 U-20米国代表の布陣は4-3-3で、左インサイドハーフには英プレミアリーグ・アーセナル所属で今季はオランダ1部VVVフェンロに期限付き移籍しているMFジェディオン・ゼラレム(20)が先発した。

 先制したのはU-20日本代表候補だった。後半3分、相手ゴール前でFW安部が粘ってキープしたこぼれ球をMF黒川が右足で決めた。「絶対にこぼれてくると信じて走った。大宮で結果が出なくて苦しんでいたので、きっかけにできれば」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 大宮の下部組織出身でトップ昇格2年目。リーグ戦で最下位に沈むチームにあって、出場2試合(計76分間)と定位置をつかみ取れていないが、「この合宿を無駄にせず、帰ったら大宮がもっといいチームになれるように還元したい」と浮上を誓った。U-20W杯出場を逃したが、「逆に見返す気持ちでチームで結果を残して代表に選ばれていきたい」と、次なる目標の20年東京五輪を見据えた。

 後半33、44分に左利きのFWクンガに2得点を許して勝利こそ逃したが、U-20W杯出場国の米国相手に内容の濃い接戦を演じた。影山雅永監督(49)は「戦える選手とそうでない選手の差が見えてしまうが、貴重な負けだった。5日間面白い合宿だった」と収穫を強調した。

 今合宿のメンバーを中心に、U-19代表としてトゥーロン国際大会(5月29日~6月10日、フランス)に臨む。また、99年生まれ以降の選手は、今秋の19年U-20W杯1次予選にあたるU-19アジア選手権予選にU-18代表として出場する。今後はU-20W杯韓国大会に出場するメンバーらと20年東京五輪代表入りを巡る争いは続いていく。

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