【サッカー】久保建英、無限の可能性を秘める高校1年生の見据える完成像

 サッカー・スペイン1部の強豪・バルセロナの下部組織出身のU-20代表FW久保建英(15)=FC東京U-18=に注目が集まっている。久保は飛び級でU-20W杯(20日開幕・韓国)に選出されると、翌3日のルヴァン杯・札幌戦でJ1カテゴリーの公式戦にデビュー。無限の可能性を秘める高校1年生、その成長曲線は順調だ。

 悔しさをあらわにしていた。6日のJ3・FC東京U-23-琉球戦。90分間フル出場した久保は、わずかシュート1本に終わった。昨年、J3戦にデビューしてから、今季は先発フル出場や初得点など着実に結果を残している。それだけに「今までで一番厳しい試合となった」と琉球戦を振り返った。

 致し方ない部分もあった。前半2分に先制を許しただけではなく、同18分に退場者を出すなど、チームは常に後手に回った。数的不利ながら追いかける状況を久保は「攻撃は個で攻めるしかない」と考えていたという。実際、前半23分には“ルーレット”と呼ばれる足裏を使いながら回転するドリブルに始まり、約50メートルを独走。後半17分には、チーム唯一となるシュートを直接FKから放つなど、攻撃面をけん引したが、後半38分にこの日2人目の退場者を出したところで途中交代となった。

 15歳のユース所属選手だが、選手としての自覚は極めて高い。琉球戦後も「ゴールを決められなかったので、次はゴールを決めないといけないと思う。FKに関しても、この前のルヴァン杯でもチャンスはあったが、決められなかった。何が悪かったのか考えたい。サポーターの方々もあれだけ応援してくれるので、ふがいないと思っています」。そこから感じるのは、勝利に向けて何をするのかとう強烈な“当事者”意識だ。

 卓越した技術と得点力が代名詞となっている久保。その一方で、フィジカル面での未成熟さが弱点と指摘するサッカー関係者も少なくはない。ただ、U-20W杯メンバーに選ばれた時に、久保が「去年から身長は7センチは伸びた」というように、肉体面も確実に進化している。そもそも、高校サッカーでは体験する機会が少ない90分間の試合を既にこなし、J1に所属するトップチームの練習も普通にこなしている。MF東も「高校1年でしょ。普通に練習をこなしているという、それだけで能力の高さを感じる」と語る。

 ルヴァン杯での途中出場で、日本トップカテゴリーの試合を体験した久保。「やっぱり上があるのならば、そこに早く行きたくなる。サッカー選手は欲がなくなったらそこで止まってしまうと思う」。その目はどこまでの高みを見据えているのか。久保が語る「日本を代表できるような選手になるだけでなく、世界でもトップレベルの選手になりたい」という完成像は、夢ではなく、実際になり得る目標なのかもしれない。(デイリースポーツ・松落大樹)

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