15歳久保をプロはこう見た「先発からも」「堂々」「気をつかえる」

ドリブルで攻め込む久保建英
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 「ルヴァン杯・1次リーグ、FC東京1-0札幌」(3日、味の素スタジアム)

 FC東京の15歳・久保建英が、トップチームでの公式戦に初めて出場した。後半21分に投入され、直接FKを蹴る場面もあった。日本サッカー界の将来を担う逸材を、この試合に関わった選手、指導者はどう見たのかをまとめた。

 FC東京の篠田監督は試合後の会見で「後半頭からでも、もしかしたら先発からでもできるほど、戦術、技術能力を持っている」とその能力の高さを認めた。ただ、U-23チームでのJ3戦に出場したり、これからはU-20日本代表で活躍したりと、トップチームに合わせる時間はまだ十分ではない。「慌てないでいい。今日ぐらいの(出場)時間がチームにとっても彼にとって良かった」とじっくりと育てる考えだ。

 対戦相手の札幌には、元日本代表のMF小野伸二がいた。「堂々としていたと思いますし、見ていて『ゴールしちゃうんじゃないか』というオーラが出ていたので、堂々としていた感じが頼もしく見えました」とプレーぶりをたたえた。15歳の自分と比べても「全然比べものにならないぐらいすごいと思います」と語り、「とにかくケガなくワールドユース(U-20W杯)で良い結果が出るように頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。

 この日、チームメートとしてプレーしたFC東京・MF高萩洋次郎は「気をつかえる選手。まわりも見えてる。一緒にやっていく時間が増えればコンビネーションも良くなると思う」と単純な技術以外にも“使える”選手であると見ていた。

 久保がFKを蹴った場面で、近くにいたMF東慶悟は、1万9123人が詰めかけたサポーターの期待を察して「こんだけ(観衆が)来ているので、僕が蹴るのは空気読まない(行動)かな」と苦笑い。ただ、それ以上に「建英が蹴る気まんまんだったので」と快く背中を押した。ベンチに入っていた時間帯も「リラックスして緊張していなさそう」だったといい、「チームのためにやってくれるし、チームの一員として、また一緒に戦いたいなと思います」と語った。

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