「待ってろ、田中空!」“ハマのタイソン”が王座初防衛で佐々木尽が電撃挑戦表明 大橋会長は来春実現を示唆

 「ボクシング・東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチ」(21日、後楽園ホール)

 王者の“ハマのタイソン”こと田中空(24)=大橋=が、同級3位の坂井祥紀(34)=横浜光=に6回2分13秒TKO勝ちし、初防衛に成功した。負傷によるストップながら、プロ5戦全てKO勝ちを飾った。序盤から冷静にディフェンスしながらプレスし、上下に打ち分けて完勝。試合後、リングサイドで観戦していた前王者の佐々木尽(24)=八王子中屋=がリング上に“乱入”してマイクを持つと、「田中空選手に挑戦させていただきたい。待ってろ、田中空!」と表明した。

 唐突に挑戦状をたたき付けられた田中は「尽くんとできるくらいには(地力や立場が)上がったのかなと。お互い上を目指しているので、もっとレベルを上げたい」と歓迎姿勢。大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「自然と(実現の方向に)なると思う。(時期は)みんなが望むビッグマッチで…」と、来春にも実現する可能性を示唆。その上で、田中の成長には目を見張るものがあるといい、「空は前の試合の後、ディフェンスを強くして、スパーリングが格段に良くなった。試合でもスパーリング通りできた。急激に伸びた」と目を細めた。

 田中が王座を戴冠した6月の大田区総合体育館で、メインイベントで佐々木がWBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24)=米国=に完敗した。世界で層が厚く、日本勢にとっては世界王者が出ていない鬼門の階級だが、大橋会長は「(田中は)ノーマンのレベルの高さを踏まえて、ディフェンスを強化した。今日はそれが100%できて、このまま伸びれば未来を感じさせる出来。打って打たれて我慢比べのKO勝ちじゃ今までと一緒だったが、ディフェンスが入ってきたので、(将来的に)世界は夢じゃない。まだまだですけど。(佐々木と)切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と期待を込めた。

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