ウェルター級東洋新王者“ハマのタイソン”田中空、ノーマンの衝撃KOに「世界との距離まだまだある」

 「ボクシング・東洋太平洋ウエルター級王座決定戦」(19日、大田区総合体育館)

 プロ転向4戦目でタイトル初挑戦で初タイトルを手にした田中空(24)=大橋=が、さらなる成長の必要性を語った。

 セミファイナルで小畑武尊との打ち合いを4回TKOで制し、そのままメインのWBO世界ウエルター級選手権を観戦。王者ブライアン・ノーマンJr.が挑戦者の佐々木尽を5回KOで圧倒する場面を目撃した。

 田中はベルトを手に「すごくうれしいです。このベルトは一つの目標でした。これからもっと上を目指していきます」と喜んだ。打ち合いで被弾する場面もあったが「効いたのはなかったけれど、見栄えは良くなかった」と反省も口にした。

 メインを「佐々木選手の気持ちが強くて、ノーマン選手もすごかった。自分も頑張らないな、と気合が入りました」と振り返った。自身がノーマンと戦う場面は「考えなかった」と話す。

 世界との距離については「まだまだある。もっとレベルを上げていかないと。ディフェンスですね。もらっていては勝てない。もらわないようにディフェンスをもっと強化しないと」と前を向いた。それでも「自分に伸び代はある」と語った田中。周囲サポートへの感謝を口にするとともに、さらなる成長を誓った。

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