月山和香が高橋奈七永に玉砕!“満月の初勝利“夢見て3・25横浜武道館での再戦懇願

 「プロレス・スターダム」(20日、ベルサール高田馬場)

 “未勝利の十字架”を背負う月山和香(30)が、NEW BLOOD7大会で高橋奈七永(44=フリー)のパッション注入マッチに挑んだ。結果は冷蔵庫爆弾を浴びて玉砕したものの、シングル戦では網倉理奈との10分31秒(21年6月30日)を上回る自己最長タイムの11分43秒の粘力ファイトで奮闘。感動の拍手が沸き起こる中で、3・25横浜武道館で開催されるNB初のビッグマッチでの再対決を訴えた。シングルの戦績は、2020年9月にアクトレスガールズでデビューしてから48戦1分け47敗(スターダムでは32戦全敗)となった。

 昨年12・16新宿大会の同マッチで奈七永と対戦したレディ・Cに続いて、初勝利を目指す月山も志願して一騎打ちが実現した。「パッション」は奈七永の代名詞ともいうべきスピリッツで、かつてはパッション・レッド興行を6回開催。「FOREVER PASSION(一生青春)」をモットーにしてきた。

 月山が真っ向からぶつかり、奈七永もその心意気を全身で受け止めた。中野たむ、白川未奈のほか公式戦でトリオを組む網倉、桜井裕子もセコンドに就いて支援のスクラムを組んだ。月山は4コーナーを使ってミサイルキックを7連発。張り手の応酬から胴絞めスリーパーで攻めた。奈七永も雪崩式ブレーンバスターからアルバトロス(クロスフェースロック)に捕獲。ロープに逃げた月山はオースイスープレックスを繰り出すが、反撃もそこまでだった。右ラリアート、バックドロップ、冷蔵庫爆弾の三重爆を浴びて3カウントを聞いた。

 月山のパッションを肌で感じ取った奈七永は「自分自身を信じて勝利をつかめ。勝てなかったら、あと2カ月でコズエン脱退か?(中野たむに)言わせたお前もダメだけど、行き場がないんならこっちに来てもいいぞ」と、救いの手も差し伸べた。

 月山は「奈七永さんとの試合は痛みが沁(し)みました。私はコズエンをやめません。2カ月以内に勝つからです。かなうなら(中野から宣告された)期限3カ月最後の試合、横浜武道館でもう1回戦いたい」と、再一騎打ちを懇願して握手を交わした。

 初陣から未勝利の月山だが、1引き分けのほかフォール&ギブアップ勝ちも体験している。21年5月、WAVEのヤング波女大会に出場。同大会は10分間三本勝負で争われ、Bブロックの月山は大空ちえ(PURE-J)との公式戦でキャメルクラッチを決めて先取しながら2、3本目は敗退。柳川澄樺(JTO)にもキャメルクラッチで先行したが、2本目を取られた後は時間切れで貴重な引き分け試合を記録した。Yappy(アイスリボン)には連続フォールを許したが、3本目は回転エビ固めを決めている。

 これまで“三日月の勝利”は3度体験している。しかし“満月の初勝利”にはまだ手が届かない。今年に入って突破口らしきものも見えてきた。今月26日に31歳の誕生日を迎える月山が、V1離陸へ不屈魂を燃やす。

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