台湾代表が執念で韓国代表に逆転勝利 選手達がグラウンドで号泣 延長タイブレークで主将・陳が三塁へ気迫ヘッスラ→スクイズで決勝点 決勝T進出へ可能性残す

 「WBC東京プール presented by ディップ 韓国代表4-5台湾代表」(8日、東京ドーム)

 台湾代表が延長タイブレークの末、執念の逆転勝利で2勝2敗。決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

 タイブレークとなった延長十回、二塁走者には代走で主将・陳が告げられた。左手人さし指を痛めてスタメン落ちが続いていた中、気迫のヘッドスライディングで野選をもぎ取った。そしてスクイズで生還。ベンチ前でナインと抱き合った。スタンドの台湾ファンも思わず涙をこぼした。

 その裏、韓国の反撃をしっかりと封じ、東京ドームは大歓声に包まれた。選手達は喜び大爆発でベンチを飛び出し、お祭り騒ぎとなった。そしてマウンドに円陣を作って勝利を喜ぶと選手達は号泣。あふれる感情を抑えることができなかった。

 試合後、曽監督は会見で「非常に面白い試合となった。楽しくもあり、苦しい試合だった」と語り、「団結してこの試合を勝ち取ることができた。非常に嬉しい」と語り、陳主将は「チームメートに感謝したい。勝つことができて涙が出てきた。私たちは諦めなかった。ファンはもっと諦めなかった。東京ドームが一つになった。ファンに感謝です」と話した。

 マイアミへの道を切り開いたのは1点を追う八回だ。2死二塁からフェアチャイルドが低めの変化球をきれいに捉えた。打球は右翼手の頭上を越えてスタンドイン。台湾のファンが多く詰めかけた東京ドームはお祭り騒ぎとなった。

 だが簡単にはいかない。孫易磊が直後に同点の適時二塁打を浴び、試合は振り出しへ戻った。それでも九回2死一、二塁のピンチをしのぐと、タイブレークで勝ち越し点を奪って逃げ切った。

 序盤から苦しいゲームだった。先発の古林睿煬は立ち上がりから2イニング続けてパーフェクト投球。三回には先頭打者にこの日初安打を許すも、けん制で誘い出す形でけん制死を奪った。四回までは二塁を踏ませない快投で韓国打線を圧倒するも、1点リードの五回だった。先頭に四球を許すと、続く文保景に中前打を浴びて一、三塁。ピンチを背負ったところで、59球の降板となった。

 2番手の林維恩は併殺打に打ち取るも、その間に同点とされて試合は振り出しに。直後に鄭のソロ本塁打で勝ち越したが、その裏、林が左翼バルコニー席へ特大の逆転2ランを被弾してしまった。それでもあきらめず執念で韓国代表を下した。

 24年プレミア12を制し、今大会も抜群の投手力で決勝トーナメント進出の有力候補にあげられていた台湾代表。東京ドームには毎試合、台湾ファンが多く詰めかけ、4万人以上の観客動員を記録した。野球熱が高まっていただけに、ファンの期待も大きかった中、わずかな可能性をつないだ。

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