景気づけ150m弾!大谷翔平がこじ開けるWS連覇の扉 休日返上でフリー打撃、5連発含む柵越え14本

 フリー打撃を行う大谷翔平(撮影・小林信行)
 グラウンドで打撃練習するドジャース・大谷。左はロバーツ監督(共同)
 グラウンドで打撃練習する大谷(共同)
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 ドジャースの大谷翔平投手(31)は30日、ブルージェイズとのワールドシリーズ第6戦を翌日に控え、山本由伸(27)、佐々木朗希(23)両投手らと休日返上でチーム練習に参加した。1週間ぶり、今ポストシーズン3度目のフリー打撃では5連発、推定飛距離150メートルの打球を含む14本の柵越えを放ち、笑顔を見せた。勝てば逆王手をかける一戦。デーブ・ロバーツ監督(53)は同投手のリリーフ登板、さらには第7戦のオープナー登板の可能性を否定しなかった。

 甲高い打球音と鈍い衝突音。黒と銀で塗装された練習用バットで弾かれた球が次々と外野フェンスを越えた。右翼5階席のバーに着弾した推定150メートルの特大弾。「まだ足りないぞ!」。外野で球拾いをしていたT・ヘルナンデスの一言でフィールドが笑いに包まれた。

 本拠ロサンゼルスで連敗を喫し、シリーズ2勝3敗で崖っぷちに立たされたド軍。試合後は約4000キロの空路で国境を越え、この日午前7時に敵地に到着した。

 27日の第3戦では延長18回、6時間39分の死闘でサヨナラ勝利。しかし、第4、5戦は貧打にあえいでいる。この日午後7時からのチーム練習は自由参加だったが、大谷、ベッツ、フリーマンら主力だけでなく、登録外選手を含む全員が球場入り。ロバーツ監督は「誰も休む選択をしなかったことがうれしい。意識の高さを表している」と言った。

 第6戦を翌日に控え、記者会見では投手・大谷の起用法に関する質問が相次いだ。ロバーツ監督は「明日の彼の状態を見てから」と言った後、第6戦のリリーフや最終第7戦に短いイニング限定で先発するオープナー起用など、「すべての可能性について話し合う」と否定はしなかった。

 大谷は第3戦で2本塁打と2二塁打の4安打3打点を記録した後、4連続敬遠を含む5四球で勝負を避けられた。投打同時出場した第4戦、さらに前日の第5戦はいずれも4打席に立って無安打に終わり、チームも敗れている。

 背水の陣で臨む第6戦。大谷のバットなしに勝利はない。逆王手、そして、チーム連覇へ。可能性の扉をこじ開ける。

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