衝撃サヨナラ負け失策のフィリーズ投手に賞賛と励ましの声 試合後は逃げずに取材対応 元MLB200勝腕は周囲の態度を絶賛「真の品格示した」

 前日9日(日本時間10日)のナ・リーグの地区シリーズ第4戦でドジャースにサヨナラ負けを喫し、シリーズ1勝3敗で敗退が決まったフィリーズ。2死満塁の絶体絶命の場面で投手前へのゴロ打球を処理した後、本塁悪送球で敗戦を決定づけたオライオン・カーカリング投手に対し、SNS上で熱狂的ファンとみられるユーザーによる心無い言葉があふれ返る一方で、試合後は逃げることなく、報道陣の前でしっかりと自身のプレーを説明する姿に多くの賞賛と励ましの声が上がった。

 米メディアによると、ポストシーズンで失策サヨナラ負けによりシリーズ敗退が決まったのは史上2度目。歴史的敗戦に静まり返るフィリーズのクラブハウスで24歳右腕は下を向くことなく、質問者の目を見て落ち着いた口調で返答した。

 「重圧に負けたとは言いたくない。体をひねって(一塁へ)投げるより、(本塁へ投げる方が)早いと思いました。ただ、クソみたいな送球になってしまった」。

 打球処理後は捕手リアルミュートら他の選手から「一塁送球」の声がなかったことを明かし、「今は本当に最悪な気分です。でも、これを乗り越えて、前に進みたい」と自分に言い聞かせるように話した。 

 SNS上で隠された質疑応答の動画に対し、ユーザーは「素晴らしい対応だ」、「尊敬しかない」といった称賛の言葉をツイート。「失敗は成功の糧になる」、「彼は強くなって戻ってくるよ」など、激励の投稿も目立った。

 また、カージナルスなどのエースとしてメジャー通算200勝の記録を持つアダム・ウェインライト氏は自身のXで試合終了直後、カーカリングに寄り添うフィリーズのトムソン監督や選手やたちの行動を絶賛。「今朝目覚めてもカーカリングのことを思うと胸が痛む」と一夜明けた心境をつづり、「捕手のリアルミュートはオライオンを慰めていた。右翼のカステヤノスはライトから走ってきてオライオンを抱きしめました。トムソン監督はベンチの最前列で待ち構え、彼を抱きしめながら『君は愛されている』と伝えました」と記した。

 続けて「私たちは時に、結果やパフォーマンスばかりに目を向けてしまい、彼らが感情を持った人間であることを忘れてしまうものだ」と、誹謗中傷する人たちに向けて警告。「彼らが敗戦を悲しんだか?もちろんだ。でも、オライオンへの心の痛みと支えは、はっきりと見て取れた。衝撃的敗戦の瞬間、フィリーズは若き選手に真の品格と支えを示した」とつづった。

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