ケイバ熱盛ブログ「横山ノリさんの“なるほど”な話」(12月18日)

 暑さにも寒さにも弱い栗東・井上です。今朝の栗東トレセンは気温0度。雪が降る中の朝日杯FS取材でしたが、関係者からもらったコーヒーがカイロ代わりに。ありがたい。(ワタクシ、実はコーヒーを飲めないんですけどね…)

 今週のターゲットは、10月半ばから栗東に滞在する横山典弘J。ノリさんの場合は1対1でこそ、いい話を聞くことができる。3年前の栗東滞在時も、1時間ほど取材したが、こちらは「へぇ~」「なるほど」とうなってばかり。そう、ノリさん取材はワタクシの肥やしなんです。

 木曜の朝。声を掛けると「自分の話なら何でもしてやるよ」とノリさん。オブラードに包まない真っすぐな言葉が心地良かったりする。聞けば聞くほど面白い。

 では、この日一番の“なるほど”を-。

 馬が人を育てる。よく聞く言葉ですが、ノリさんが育てられたと感じる馬は?そんな質問を投げ掛けました。

 「横山典弘=メジロライアン。そう思う人は多いんじゃないかな。実際、ライアンがオレの名前を上げてくれた。それはライアンのおかげ」

 86年にデビューしたノリさんは、その3年後の89年にメジロライアンと出会う。皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞3着とクラシックは惜敗。オグリキャップ引退レースVの2着に敗れた有馬記念、そして1番人気馬メジロマックイーンを負かした宝塚記念など、記憶に残る名馬だった。

 「でもな。それまでに未勝利や500万(現1勝クラス)でいろんな馬と出会って、勝った、負けたをやって。だから、メジロライアンと巡り会えた。オーナーや調教師が、いきなり“ライアンは横山典に任せよう”なんてならない。タケシ(三男の横山武史)だってそうだよ。エフフォーリアでクラシックを勝った。でも、アイツがそれまでにいろんな馬と出会って経験を積んだから。ポッと出の若手がいい馬なんて乗れないんだから。だから“この馬に育てられた”なんてないんだよ。あえて言うなら、名馬と巡り会うまでに出会った馬たちに、ジョッキーは育てられるんだ」。響く言葉でした。

 ノリさんの周りにはいつも調教師やジョッキーがいて、談笑している光景をよく目にするが、それも納得。人を引きつけるジョッキーだ。機会があれば、また“なるほど”な話を伝えたいと思う。

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