【ボート】三角哲男の記録更新に期待する 新・是政の帝王に王手

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 来る2月17日、ボートレース多摩川で「デイリースポーツ賞」が、6日間の日程で開幕する。本社杯で、取材にひときわ力の入るところに、今回はもう一つ楽しみな記録が懸かっている。出場予定の三角哲男(54)=東京・58期・A1=が、多摩川最多記録となる優勝17回に挑むのだ。

 三角は、前節の正月シリーズの「新春特別かどまつ賞」優勝戦で、インから逃げ切り、東京支部の先輩・長岡茂一(56)=57期・B1=の持つ多摩川優勝通算16回の最多記録に並んだばかり。当地優勝は19年8月一般戦以来の優勝だったが、一気に記録更新の期待がふくらむ。

 多摩川最多優勝記録といえば、昨年は浜野谷憲吾(48)=東京・70期・A1=が注目を集めた。浜野谷は、19年5月の一般戦で、2コース差しで多摩川通算15回目の優勝を達成。ここから、長岡が16年6月の一般戦で達成した「V16」への挑戦が始まった。

 20年は優出1回、21年は3回の優出を果たし「是政(これまさ・多摩川の所在地)の帝王に並ぶのは光栄」と、気合を入れていたが、あと一歩が届かない。惜しかったのは、21年8月の一般戦だった。優勝戦は絶好のイン戦だったが、東京支部の後輩の永井彪也(29)=109期・A1=に4コースからまくり差されて2着に敗れた。タイ記録は持ち越しとなり、「是政の帝王」というカベの厚さを知らしめることとなった。

 そして、三角だ。19年8月、浜野谷の後を追うようにタイ記録に王手をかけた。それから当地出場7節目、優勝以来となる優出で「帝王」に並んでみせた。レース後、多摩川最多優勝について「いずれ、若い人に抜かれるとは思うけど、頑張りますよ」と、淡々と話していた。

 新記録が懸かる「デイリースポーツ賞」には、地元の斉藤仁を始め、金田諭、江夏満、益田啓二、佐藤翼ら強敵がそろっているが、ベテラン三角の健闘を大いに期待している。(ボートレース担当・津舟哲也)

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