１７年の女王・小野が、女子ビッグレースに帰って来た－。

　２２年２月のレディースオールスター初日に欠場。その後産休に入り、約１年後の昨年３月、地元・若松で復帰した。産休でＢ２級スタートだったが、何と１年ぶりとなる１走目でいきなり１着。そのままオール３連対をキープし、予選を突破する大活躍。続く福岡でのヴィーナスシリーズでは、節間５勝の活躍で優出までした。結果は５着も、女王の走りは健在で、女子トップレベルの実力に全く衰えはなかった。

　レディースオールスターは２１年の地元・芦屋で優勝。インからコンマ０７の気合のトップＳで圧逃。地元ファン、そして引退した師匠の前で見せた優勝は、今でも記憶に残っている。

　今回が女子ビッグレース復帰戦となるが、２４場の中でも屈指の難水面・びわこ。しかし、ここでは過去２度の優勝実績があり、水面相性としては悪くない。

　ファンを大事にする小野は、９位での選出にも感謝の気持ちでいっぱい。遠藤エミ、守屋美穂らとともに女子レース界を盛り上げる彼女が、復帰戦でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。（安藤浩貴）