湖国の女王から、今や最強女王へと一つ一つ歴史を塗り替えている遠藤、２３年の３月に大村で行われたＳＧ・クラシックで、女子初のＳＧＶを飾り、その年には女子の最高獲得賞金を大きく上回る新記録を達成。昨年も津でのプレミアムＧ１・レディースチャンピオンでは２回目のＶと、タイトルを積み重ねている。ただ、レディースオールスターのタイトルは、まだ手にしていない。

　今回と同じ舞台で行われた１８年３月の第２回大会では、予選トップ通過も、１号艇で迎えた準優勝戦でまさかのＦ。２号艇の平高奈菜、３号艇の大山千広も含めた３艇Ｆに散った。「速いと思ったが２、３号艇が前にいるし、インとしては放ることはできなかった」と唇をかんだ。

　しかし、その後達成された快挙を考えると、この悔しさが肥やしとなったことは確かだ。

　「どんな記録でも自分が塗り替えていきたい」と話す遠藤。まだ取っていない女子のビッグタイトル奪取に向け、持てる力をフル稼働し、優勝を取りに行く。（安藤浩貴）