昨年の蒲郡・レディースオールスターで、悲願の女子ビッグレース制覇を成し遂げた長嶋。これまで何度もチャンスはあったが、ここぞで弱気なところが出て、なぜかビッグの舞台では、涙を飲んできた。しかしこの優勝が覚醒を呼んだのか、２３年は６月までの上半期だけでＶ６と優勝を量産した。

　ただそこからは、上半期の好調がうそのような不調が続き、下半期は苦戦が続いた。しかし、２３年の彼女はこれまでとは違っていた。常に目標を持ちチャレンジ精神は旺盛。その成果が１１月の三国・レディースチャレンジカップで実った。優勝戦は「あまり好きではない」と話す３号艇でのＶ。苦手のコースで鮮やかなまくり差しを決めて、２３年２度目の女子ビッグを奪取。不調の中で勝ち取った女子のＧ２Ｖは、相当の自信になったのは間違いない。

　今回は大会連覇が懸かる戦いだ。びわこでは、昨年５月に男子を撃破して優勝を飾っている。もちろんイメージはできているはず。連覇に向け突き進む。（安藤浩貴）