【ボート】宮島のクリスマス決戦はサンタカラーの沢田尚也がV 喜び過ぎのウイニングランに関係者騒然!

 「2025ハッピークリスマスカップ」(25日、宮島)

 25日のクリスマスに最終日を迎えた宮島ボートの『2025ハッピークリスマスカップ』は赤いカポックに身を包んだ3号艇の沢田尚也(26)=滋賀・121期・A1=が3コースからまくり差しで突き抜け宮島初優出で初V。1コースからコンマ09のトップSを放った若林将(東京)は2着、2コース差しの重成一人(香川)が3着に続き、3連単は5630円だった。

 3コースからまくり差した2月の尼崎、6月下関に続く今年3回目のVで25年を締めくくった沢田は「5日目とはまた違うコンディションになったが、最後はうまく合わせて行けた」と実績上位の重成、坪井康晴(静岡)を従えて通算8回目のVゴールを駆け抜けた。

 新勝率は7・34で自己ベストを残したが、近況は苦悩続き。「10月からペラ調整が分からんくてなって、ずっと苦しかった。一般戦だけど最後に優勝できて良かった」と興奮冷めやらぬ様子。「26年は記念での優勝とSG出場。それしか考えてない」と目標を掲げた。

 宮島では優勝者はゴール後にレスキューボートに乗り替え、スタンドのファンへ優勝報告のパレードを行うが、沢田は関係者の呼びかけも目に入らない矢のようなスピードで帰投。ウイニングランがあると伝えられるや、自らのボートでスタンド前を往復してファンの声援に応えた。こんな天然ぶりをさく裂させた選手は滋賀支部の大物レーサー・守田俊介以来。同支部の後輩である沢田もまた大物。クリスマスカラーでVを飾り、体全体で喜びを爆発させた。

 好配当が相次いだ今大会は最終日も大荒れ。3連単万舟券は5回を数え、2万円台が1回、3万円台が2回。8Rでは6号艇・土山卓也(福井)の1着から3連単は9万5000円台。滋賀支部の草川壮良の2着で配当が跳ね上がった。今節3日目には136期の高村諒(滋賀)がまくり差し1着でデビュー初勝利を飾り、3連単は12万円台。後輩の面倒を見続け、高村の水神祭では自らも一緒に水面に飛び込んだ沢田が優勝を飾り、ハッピークリスマスカップは滋賀支部一色。男女共にハイレベルな滋賀支部に、また一人、天然印の新たなスターが誕生しそうだ。

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