村瀬心椛が涙、涙の金メダル!3回目に大技で逆転、頭を抱えて歓喜の涙 北京最年少銅に続いてスノボー女子史上初の歴史的快挙

 「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード女子ビッグエア・決勝」(9日、リヴィーニョ・スノーパーク)

 世界選手権金メダリストで、北京五輪銅メダルの村瀬心椛(21)=TOKIOインカラミ=が逆転で金メダルを獲得した。

 1回目は89・75でトップに立ったが、2回目は72・00と記録を伸ばせず。だが、勝負の3回目でトリプルコーク1440の大技を決め、89・25。頭を抱えて喜び、得点が出る前から涙を流した。この演技でトップに立つと、最後に韓国ユ・スンウンの3本目を終えて歴史的快挙が確定した。

 シンデレラストーリーの第2章だ。22年北京五輪のビッグエアで銅メダルを獲得。17歳3カ月。冬季五輪の日本勢女子最年少メダリストになった。あれから4年。さらなる成長を果たし、メダルの輝きを増す準備を積んできた。

 表彰台を日本勢で独占した昨年3月の世界選手権覇者の村瀬。4日に行われた本番会場での公式練習後には「コンディションも良くなってきた。技をしっかり出し切って、金メダルを取って帰りたい」とキッパリ。1月末の冬季Xゲームでは斜め軸に縦3回転、横4回転半する超大技「バックサイドトリプルコーク1620」を女子では実戦で世界初成功させ、2大会ぶり3度目の優勝と、勢い付いていた。

 小学1年からスノーボードを始め、10代から冬季Xゲーム、W杯などあらゆるコンテストを制覇してきた世界トップライダー。22年北京五輪ビッグエアでは17歳で日本勢初の銅メダルを獲得し、2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダルの浅田真央が持つ、日本勢最年少メダル記録を塗り替えた。

 「自分の人生と言ってもいいと思う」と今でこそ実感を込めるが、同五輪後に17歳の少女に集まる期待は大きすぎた。「スポンサーさんのために、家族のために、応援して下さるみんなのためにとなっていた」と自分の滑りを見失ってしまい、成績が振るわなくなってしまった。

 迎えた23年1月の冬季Xゲームでは着地で失敗し、左足首を骨折。手術を受け、同年の世界選手権は欠場となった。さらにその時期は、高校卒業直前。進路を考えるタイミングとも重なり、「メンタルがプレッシャーでやられてしまった」と苦しい時間を過ごしていた。

 支えてくれたのは家族と、ともに海外遠征する妹の由徠(ゆら)。「お父さん、お母さん、ゆらも信じてるから、心椛らしくやればいいんだよ」と伝えてくれた。

 「やっぱり自分がスノーボードが大好き。まず自分が磨かないと恩返しできない。まずは自分のためにスノボーをしよう」(村瀬心)。家族の言葉が励みになった。

 自分の滑りを取り戻した村瀬は、23~24年シーズンはW杯3勝。25年世界選手権を制すると、26年1月の冬季Xゲームでは、女子の実戦で世界初のバックサイドトリプルコーク1620(斜め軸に縦3回転、横4回転半する超大技)を成功させ、再び世界のトップに戻ってきた。

 ◆村瀬心椛(むらせ・ここも)2004年10月15日、岐阜県出身。スノーボード好きの両親の影響で4歳から始めた。18年には全日本選手権スロープスタイルで初優勝。世界ジュニア選手権ではスロープスタイルとビッグエアで2冠に輝いた。17歳3カ月で出場した2022年北京五輪のビッグエアで銅メダルを獲得。冬季五輪の日本勢女子最年少メダリストになった。TOKIOインカラミ所属。身長153センチ。

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