【競輪】岸和田デイリー杯 東口善朋が直線で中を伸びてVゴール「これをきっかけに頑張れる」

 和歌山県営開催のデイリースポーツ杯を制した東口善朋(左)とプレゼンターの秋山拓巳氏
 デイリースポーツ杯を受け取る東口善朋(中央)
 和歌山県営開催のデイリースポーツ杯を制した東口善朋
3枚

 「デイリースポーツ杯・F1」(29日、岸和田)

 和歌山県営で行われたF1開催は最終日12RでS級の決勝戦が行われ、東口善朋(46)=和歌山・85期・S1=が直線で中を伸びて1着。2023年9月の松戸F1以来、1年11カ月ぶりの優勝を飾った。打鐘4角から先行した林大悟(福岡)が2着、林マークの原井博斗(福岡)が3着に入った。

 かつてはデイリーロゴを胸に戦っていた東口が、地元の和歌山県営開催でVゴールを駆け抜けた。「勝てて良かった。これをきっかけにまた頑張れます」と胸を張った。

 東口は初手の位置取りが3番手。いったん上昇してから6、7番手に戻った林-原井が打鐘を合図にスパート。4角で出切ると、正攻法だった阿部将大(大分)と追い上げた東口で3番手を取り合う形に。競り負けた形になった東口は、宮本隼輔(熊本)を制した吉川起也(富山)に迎え入れられて4番手を確保。最終3角過ぎ3番手から仕掛けた阿部の内に進路を取った東口が、またも阿部に体を当てられたものの、踏み勝ってわずかの差で先頭でゴールした。

 「吉川君に任されたのでしっかりとした競走をしないと」という強い気持ちが前面に出て、結果も出せた。「準決(28日)は誕生日で1着。岸田(剛)君がいなくなったので、決勝はしんどいかもと思っていましたが、最後まで諦めずに踏めて良かったです」。今年は4月に右ふくらはぎの筋断裂、5月に右肋骨(ろっこつ)を骨折。2カ月連続の負傷とリズムを悪くしていた。「2025年はこんなにキツいのかと。競走得点、脚、気持ちといずれも落ちていって…」と嘆いていたが、これで上昇の兆しが見えた。「またG1、G2でいい競走がやりたいです」。46歳でも進化をするために努力を惜しまない東口。大舞台でも輝きを取り戻すに違いない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス