【競輪】仲沢春香 頂点目指す ボート競技から自転車の世界へ転身「攻めることができれば」

 3月に日本競輪選手養成所を卒業した125期(男子)と126期(ガールズ)の新人選手が5月に開催されるルーキーシリーズでプロデビューを果たす。ここでは卒記チャンプに輝いた仲沢春香(22)=福井=をピックアップして紹介する。

 仲沢はボート競技から自転車の世界に飛び込んできた。高校時代は世界の舞台でも戦った実力者。卒業してからは実業団に入り、さらなる飛躍が期待されていた。しかし「成績が振るわずイップスになってしまった」と振り返るほどの不振で競技からの引退を決意。人生のどん底を味わった。それでも高校の恩師に辞めることを伝えに行くと、そこで勧められたのがガールズケイリン。これが転機となった。

 入所後は在所勝率ナンバーワンでゴールデンキャップ2回と輝かしい成績を残したが「苦悩の日々が続き、メンタル面の弱さがあった」と順風満帆な日々ではなかった。しかし、ボート競技での挫折があったからこそ「まずは、精神的に弱い自分を受け入れよう」と考え方を変えた。そこで「強い自分もいると感じられた」と新たな一面を得ることができた。終わってみれば同期の誰もが認める強さにまで成長を遂げて卒業記念レースでは3連勝で126期女王の座に輝いた。

 「(優勝して周りから)意識されると思うけど、攻めることができれば」。次はガールズケイリン界の頂きへ上り詰めるつもりだ。

 ◆仲沢春香(なかざわ・はるか)2001年4月10日生まれ、22歳。福井県高浜町出身。福井県立若狭高卒。165センチ。23年5月に126期として日本競輪選手養成所に入所。成績は1着45回、2着9回、3着3回、着外2回で在所成績は1位。師匠は山出裕幸(90期)で目標は柳原真緒(114期)。

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