【チューリップ賞】ドゥーラ 逆襲の春 本番同舞台で高橋康師「内容しっかり見たい」
「チューリップ賞・G2」(4日、阪神)
札幌2歳Sの覇者ドゥーラは1日、栗東坂路で最終リハ。馬任せの内容だったが、軽やかなフットワークで理想的なラップを刻み、好仕上がりをアピール。阪神JF6着からの逆襲へ、準備は整っている。
阪神JF6着からの巻き返しを期すドゥーラは栗東坂路で単走。CWで負荷をかけた1週前とは打って変わって馬任せの調整だったが、軽やかなフットワークを披露した。マークした時計は4F54秒4-39秒2-12秒2。1Fごとに加速していく理想的なラップを刻み、好仕上がりをアピールした。
動きを見守った高橋康師は「乗り手には“馬が窮屈にならないように、伸び伸びと走らせて”と伝えていました。スピードがあるので(抑えても)54秒台前半になるかなと思っていたので、想定通りの時計です」と絶妙な最終リハに納得の表情。「あとは当日に向けて整えるだけ」と、完璧と言えるここまでの過程に胸を張った。
G1初挑戦だった前走は、外枠で出遅れて万事休す。それでも、ラストに見せた上がり最速の脚は、秘めたる爆発力の一端を感じさせるものだった。「よく追い上げてきてくれて、この馬の実力が分かりました。桜花賞と同じ舞台で、どんなレースをしてくれるか内容をしっかり見たいです」と指揮官は本番を強く意識する。
新コンビを組む戸崎圭をして「またがった瞬間、体幹の強さというか“走っている馬だな”と感じさせられた」と言わしめる好素材。桜舞う仁川へと続くこの道を、堂々と先頭で駆け抜ける。