【きさらぎ賞】フリームファクシ重賞初V 須貝厩舎からまたスターホース候補誕生

 「きさらぎ賞・G3」(5日、中京)

 昨年の最優秀2歳牡馬ドルチェモアを擁する須貝厩舎からまた一頭、スターホース候補が現れた。単勝1・3倍の圧倒的1番人気に支持されたフリームファクシが、人気に応えて重賞初制覇。道中で不利を受けながらも、ラストは猛追する2番人気オープンファイアを頭差退けた。馬単の3・0倍はレース史上最低払戻額に。なお、3着には6番人気クールミラボーが続いた。

 栄えある未来に向けて、確かな一歩を踏み出した。戦前から“ダービー馬候補”の呼び声高かったフリームファクシが、断然の1番人気に応えて重賞初制覇を飾った。

 好スタートからすんなり好位を確保したが、1角で外からこすられてバランスを崩す不利。そこでスイッチが入り、向正面は力みながらの追走に。ただ、これで終わらないあたりはさすがスターホース候補だ。直線、川田が馬場の真ん中に持ち出して追いだしを開始。鞍上の叱咤(しった)に応えるように伸び続け、最後は後方から猛然と迫るオープンファイアを頭差しのぎ切った。

 主戦が「きょうもずっと力みがありましたし、これからも課題になってくるのは間違いありません」と話すと、須貝師も「まだお勉強しないとね」とシビアなジャッジ。しかし、それは期待の高さゆえだ。川田は「ポテンシャルはG1にも手が届きそうな馬だと思っていますし、そういう思いで競馬を重ねてきました。まずは一つタイトルを獲ることができて、ホッとしたというところです」と、秘めたるものにかなりの手応えを感じている様子だった。

 半姉に日英でG1を制したディアドラを持つ血統だけに、成長力は底知れない。次走については明言を避けたが、指揮官は「これでクラシック路線に行けますね」と大舞台を視界に捉えた。傑物ぞろいの名門厩舎が、この春もG1戦線を盛り上げるのは間違いない。

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