【根岸S】レモンポップはじけた 田中博師に重賞初Vもたらす「気持ち入ってる」

 「根岸S・G3」(29日、東京)

 武蔵野S2着のレモンポップが、重賞初制覇に向けて態勢万全だ。26日の美浦Wの最終追い切りでは、馬なりながら軽快なフットワークを披露。厩舎初のタイトルを狙う田中博師も期待は大きい。得意の7F戦で真価を発揮する。転厩初戦となる昨年の2着馬ヘリオスも、栗東坂路で力強い脚さばきを見せ、好気配を伝えた。

 併走パートナーのキャミは1勝クラスの4歳馬。厩舎の看板を背負うレモンポップにとって、胸を貸すのも仕事のうちだ。美浦Wの向正面から外を2馬身ほど先行。相手が3角で間合いを1馬身、直線に向いて半馬身と差を詰めても手応えは引っ張りきりの馬なり。最後は少し手綱を緩めて加速し、6F85秒0-38秒8-11秒8でビッシリ追われる僚馬と馬なりで併入した。

 田中博師は至って平常心。「順調に来ていますね。整っている感じだったので調整程度。久々に前を行かせたけど、後ろから来られた時の反応も良かったし、気持ちの入っている感じでした」。馬場から上がってくるとスタンド裏では立ち上がりかけたり、尻っ跳ねしたがったり。鞍上に抑えられて悪さこそしなかったが、好時計をたたき出してなお余力たっぷりなのは間違いない。呼吸音も整っていてきれいだ。

 重賞初挑戦だった前走の武蔵野Sは久々のマイル戦。ギルデッドミラーの切れ味に鼻差で屈したが、今度はオープン2つを含む4連勝を決めた7F戦だ。「馬体も血統も種牡馬の可能性が十分ある馬。当然、大きいところを意識しなきゃいけない馬です。ただ、それも1つタイトルを獲ってからの話。厩舎にもまだ重賞勝ちはないですから、勝ちたいという気持ちはもちろんです」と師。G1の前哨戦でもある一戦だが、まずは目の前の重賞を全力で勝ちに行く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス