「阪神ＪＦ・Ｇ１」（１１日、阪神）

　名付け親は管理する武藤善則調教師（５５）＝美浦＝の愛娘で、タレントの彩未（２６）。そして主戦は息子の武藤雅騎手（２４）＝美浦・水野。“武藤ファミリー”の思いが詰まった期待の素質馬モリアーナが、無傷３連勝で２歳女王の座を狙う。

　「父の管理馬に私が名前を付けて、弟が乗って大きなレースを勝つのが夢」－。

　武藤師の愛娘・彩未は馬名の由来について「スラブ語で風の女神という意味です。神話好きの知人から“モリアーナ”の存在を教えてもらい、まさにピッタリな馬がいたので運命だと思いました」と話してくれた。「名前の通り、全ての風を味方にして走ってほしい！きっと皆さんの力がモリアーナの追い風になると思います。頑張れ！」とエールを送った。当日は高橋文男オーナーと一緒に競馬場で応援する予定だ。

　自身は１１月１６日に、８０年代サウンドを取り入れた４枚目のミニアルバム「ｇｌｉｔｔｅｒ　ｂｅａｔ」を発表したばかり。父・武藤師は「音楽の世界で表舞台に立てるのはほんの一握り。それでも自分のやりたいことを追求し、歌一本で自分を表現している。応援せずにはいられない！」と親心をのぞかせた。

　◆武藤彩未（むとう・あやみ）１９９６年４月２９日、茨城県出身。幼少期よりモデルや、キッズグループ「可憐Ｇｉｒｌ’ｓ」で活動。アイドルグループ「さくら学院」のリーダーを経て、ソロアイドルとしてデビュー。現在は４枚目のミニアルバムを出したところで、全国１１カ所を回るリリースイベント中。夢は「父が育てた馬に弟が乗り、プレゼンターとして共演すること」。