【オークス】“牝馬の高野”狙う!ナミュール&スタニングローズで厩舎ワンツー

 「オークス・G1」(22日、東京)

 高野厩舎が2冠目奪取に燃えている。桜花賞ではまさかの10着に敗れたナミュールだが、牝馬の王道を歩んできた底力は本物。別路線組からは、フラワーC覇者のスタニングローズも大一番に駒を進めてきた。昨年は16番人気のハギノピリナで3着と好走した一戦。今年は、重賞ホース2頭で待望のクラシック制覇を狙う。

 開業以来、3度のG1制覇は全て牝馬という高野厩舎。“牝馬の高野”が大一番に2頭を送り込んできた。

 ナミュールは阪神JF4着、チューリップ賞1着と牝馬の王道路線を歩んできた。1番人気だった前走の桜花賞は10着に敗れたが、高野師は「18番枠は厳しかったですし、外を回る展開で最後は馬が疲れてしまったかな」と振り返る。それでも、「レース内容と着差を見ると、次へ向けて十分巻き返し可能だと思いました」と前を向いている。

 スタニングローズは2歳時に重賞で善戦を続けてきたが、改めて自己条件から使われた今年は2戦2勝。1段ずつステップアップし、大舞台へとたどり着いた。「デイリー杯2歳S(5着)後にリフレッシュして、たくましくなりました。こちらが思っている感覚と結果がリンクして、本当にいい2走でした。接戦を勝ち切るのは、馬の根性もありますし、能力の高さの証しだと思います」と、G1初挑戦ながらも一発ムードを漂わせている。

 経験の浅い3歳牝馬にとって2400メートルは未知数な距離、そして過酷な条件。それでも「血統が好き」と話す指揮官は、その適性を感じ取っている。「母系からも“距離は延びても大丈夫だ”と。やったことはないが、距離はこなしてくれると思っています」と不安の色は見せない。

 「オークスは僕たちもそうですが、牧場の皆さんも馬が生まれた時から目指すレースの一つだと思います。携わった方々の全ての思いを感じつつ、オークスのタイトルをつけてあげられたら」。目指すは厩舎ワンツー。万感の思いを背負い、クラシック初制覇を目指す。

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