【凱旋門賞】アダイヤー 注目度ゼロから花開いた英ダービー馬

 「凱旋門賞・仏G1」(10月3日、パリロンシャン)

 年始にはほとんど注目されていなかった3歳馬が、ここまで花開くのも珍しい。アダイヤーは2歳時に2戦1勝。英競馬専門紙レーシングポストは馬や厩舎の背景を紹介する記事を、英ダービーを勝つまで1本も掲載していなかった。

 デビュー戦を含めて手綱を取っていたビュイックは別の有力馬に乗るため英ダービーで騎乗せず。乗り代わりのカービーもまた、当初は別の馬に騎乗予定だった。それがデットーリに押し出される形で回ってきたという経緯がある。

 キャリア2勝目が英ダービーとなったが、フロックではなかったことを次戦で証明する。キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに、再びゴドルフィンの主戦ビュイックで向かうと、古馬を相手に完勝。11年ナサニエル以来の3歳牡馬Vであるとともに、祖父のガリレオが01年にやってのけた英ダービー馬による同一年キングジョージ制覇という快挙でもあった。

 ロンジンワールドベストレースホースランキングでは1位タイ(127ポンド)を獲得、ブックメーカー最大手ウィリアムヒルは今回、タルナワに次ぐ2番人気に推している。追加登録が必要な事情も踏まえれば、参戦の本気度も高いと言えそうだ。

※主なタイトル=21年英ダービー、キングジョージ6世&QES

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