【POG】シャーマンズケイブは8月1日デビューへ(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお届けします。木村トラックマンは今週も取材先の函館から発信です。

 いよいよ今年もセレクトセールの季節がやってまいりました。1歳世代がディープインパクトの最終世代で、ハーツクライの種牡馬引退も発表。果たしてどの馬が次代の種牡馬界を背負っていくのか非常に注目が集まるのですが、まずはそのディープ産駒にどんな値段が付くのか。そこに興味は集まりますね。

1歳セッションで4頭が上場されるのですが、そのうち牡馬は2頭。1番のゴーマギーゴーの2020と248番のスイープトウショウの2020で、ともにノーザンFの生産馬となります。248番というのは1歳セッション最後の番号ですので、今年の1歳セレクトは「ディープに始まりディープに終わる」ということになります。1歳でも当歳でも最初と最後の番号はノーザンF生産馬が上場され、リザーブ価格(最低落札価格)も0円というのが通例。当然、出来のいい馬をここに持ってくるからこそできることなのですが、今年はさらにお祭り的な要素も加わりますし、果たしてどなたがいくらで落札するのか。非常に楽しみです。

 さて先週の新馬は4日の福島芝1800mで勝ったウインピクシスが強かったですねー。レースを見ていて危なっかしい面がひとつもなく、優等生の競馬だったと思います。父ゴールドシップ、母父ロージズインメイはともにビッグレットファームで繁養(けいよう)された種牡馬。先日亡くなってしまった岡田繁幸氏が見初めた血統から、ユーバーレーベンやウインピクシスのような素質を感じさせる馬が出てくるのは感慨深いですね。サンデーサイレンスを輸入して日本競馬のレベルを一気に上げた故吉田善哉氏もそうですが、岡田氏が行ってきたことも今後の日本競馬に大きな影響を与えていくのだろうと感じます。次走は新潟2歳Sとのこと。今後の活躍にも注目したいですね。

 今週の新馬でデビュー予定だったコリエンテス(牡、堀、父ディープインパクト、母イスパニダ)は、雨を嫌って今週は投票しなかったよう。来週18日の福島芝1800mへ、戸崎圭とスライドして出走することになるようだ。

 函館に入厩してきたのはPOGドラフト会議でも指名したシャーマンズケイブ(牡、尾関、父ハーツクライ、母アナアメリカーナ)。父と母父がリスグラシューと同じで、血統構成が似ている馬。雄大な馬格でいかにも長い距離が合いそうな雰囲気。8月1日の函館芝2000mを目標に調整が進められる。

 ステルヴィオの全妹ステルナティーア(牝、木村、父ロードカナロア、母ラルケット)も美浦に帰厩。8月7日か8日の新潟芝1600mを目標に調整される。(馬三郎美浦支局・木村)

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